2019年09月19日

ストラトのペグ交換〜穴埋め編〜

ペグ交換するのはこいつ


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以前書いた『Greco SE500 1979年 フジゲン製 ストラトキャスタータイプ SUPEER SOUNDS』の記事のギターのペグがショボいんすよ。

しかも古いオリジナルタイプのペグなのでこれまた厄介。

穴開け無しで装着出来るペグもあるにはあるんですが、一応50年代の模倣ってことなので折角ならクルーソンタイプのペグを付けたいなぁと思いまして、用意したペグはこいつ。

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みんな大好きGOTOH社のSD91-05M-L6-Nickelですね。
マグナムロックじゃなくて普通のやつなのでそんな高くないやつです。

まずは取り外し

表から六角をスパナで外した状態がこちら

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穴が一個のタイプなんですねぇ

ちなみにグレコ製のペグの裏側はこうなってます。

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ひとつ穴で支えてるタイプになります。

穴埋め

さて、穴埋めに今回使うのはこの3つ。

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竹串とみんな大好きタイトボンドは言わずもがな、僕はスポイトを使います。
タイトボンドは水溶性なので洗えば綺麗になるんですよね。

ってことで穴にスポイトでタイトボンドを垂らし、竹串をブッ刺していきます。

ちなみにネジ穴とかであれば、爪楊枝とかで埋めましょう。

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タイトボンドの乾燥時間は30〜60分とされていますので、しばしyoutubeで動画見て過ごしましょう。

30分後

切断

乾いたところでニッパーで切断。

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切断しただけだとまだ微妙に飛び出てるので、カッターで削れる範囲は削りつつあとはヤスリでゴリゴリ。
その際、ネック表面を傷つけないようにマスキングテープを一度貼ります。
んで、竹串のところが出っ張るので平坦になるようにゴリゴリ。

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最終的にこんな感じでヘッドの表面と竹串が平らになります。
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剥がすとだいたい平らになってるの分かりますかね?

これでペグを取り付ける為の下準備が完了。

作業時間にして1時間くらいかな?
あ、あとネック本体はボディから取り外して作業してます。

ってことで次回いよいよペグ取り付け。

→→後編「ストラトのペグ交換〜取り付け編〜
posted by mugeek at 20:20 | Comment(0) | リペア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月12日

YAMAHA FG-122 1976年 オレンジラベル

FGシリーズ


ヤマハのFGシリーズは1966年に誕生した、国産第一号のフォークギター。
まず最初に、FG-180とF-150の2機種でスタートしました。

MartinのD-28の形であるドレッドノートを、ヤマハはそれをジャンボと呼び
またクラプトンの使用で有名なMartin 000-42の形であるトリプルオーを、ヤマハはフォークと呼んでいました。

FG-180がジャンボタイプ、FG-150がフォークタイプとして分類されてました。
※のちの正確な表記は、FG-180JやFG-150Fになります。

当時の所謂、ジャパンビンテージと呼ばれるFGシリーズはマニアには昔から人気なんすよね。
それこそジャパンビンテージっていう名前が出てくる前から人気。
そういった意味じゃ、時代に流されず評価されていることでその質が分かると思います。

勿論、物によるんですけど凄い鳴るんですよね。

有名なのはやっぱFG-180で、ゆずの岩沢さんが使っていたことで有名ですね。
デビュー当時の音源なんかではバリバリ使ってたみたいなんで、気になる方は音源をどうぞ。

んで、時は進み1970年代のアコースティック市場ってジャンボとフォークだと、フォークの方を安くするのが主流だったんすよね。
しかーし、ヤマハさんこのFG-122を出す頃には同価格で2タイプを出してました。
そこで、値段を変えない代わりに廉価版を出しました。

それが、このFG-122

※廉価版はフォークのみ

YAMAHA FG-122 オレンジラベル


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このギターは斉藤和義さんが使用していたことで、当時のヤマハの廉価版ギターなのにも関わらず再評価され貴重な一本となってます。

販売期間は1975年〜1978年のギター。
(※1975年に製造はされてても、発売は1976年からなはず・・・)
シリアルは「60802」で、サウンドホールのネックエンドらへんに書いてます。

1973年から1984年のシリアルは5桁シリアルで
頭文字が西暦+日付で読みます。
ってことで、このギターは1976年8月2日に製造されたギターですね。

斉藤和義さんのFG-122のシリアルナンバーは「60725」だそうで、1976年7月25日生まれの子ですね。
お、僕のと1週間くらいしか変わらない!

ヘッド表
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ヘッド裏
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FG-152以上からはロトマチックなのに対し、FG-122はオープンタイプのペグで、ここでコストカットしてるのが分かります。

バック
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この裏側の木材も、サイドもトップもFG-152と同じ木材なんですよね。
トップにいたってはFG-402まで使われている木材。

ここでこのギターの詳細スペックを見ていただくと
specボディ:フォーク
スケール:636mm
トップ:エゾ松合板
サイド・バック:アフリカン・マホガニー合板
ネック:ナトー
フィンガーボード:プヒンガ
ブリッジ:プヒンガ
木材で唯一違うのが指板とブリッジのプヒンガ。
あちらはパリサンドルって木材を使ってます。

こことペグで¥3,000円分のコストカットしているんですね。
しかし言うてそこだけなので、値段にしては異常なほど高品質。

ラベルの話

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ヤマハのアコギのみんな大好きラベル。
このギターはオレンジラベル。

1976年のヤマハのラインナップは、新たに6価格帯のギターを発売。
全てオレンジラベル。

ちょっとした転換期で、ジャンボという名称をやめてウエスタンと呼ぶようになりました。
FG-150JやFG-150Fなどの末尾で使われていたアルファベットも廃止し、末尾の数字「1」がウエスタン、「2」がフォークを表すようになる。

FG-151/152,201/202,251/252,301/302,351/352,401/402
となり、¥15,000円から¥5,000円刻みで計12機種が発売されました。

なので、FG-122の定価は¥12,200円・・・と思いきや、¥12,000円なんすよね。

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廉価版で¥12,000円の価格帯のフォークタイプであるからFG-122。

なお、冒頭でも書きましたが、ウエスタンのFG-151とフォークのFG-152でボディシェイプが違うもので値段が変わらない。
本来であれば市場においてフォークタイプの方が安く販売されるが、ヤマハは同価格2機種での販売戦略だったので、ならいっそのこと新しく安いフォークギターを出しちゃおうってことで生まれたのが、¥12,000円価格帯の廉価版。

ちなみに¥12,000円価格帯でFG-120というものがあるが、それもFG-120Fというフォークタイプ。
FG-120Fは名前から分かるとおり、1976年の転換前の機種で黒ラベル。
黒ラベルってことで1975年のものになります。

ちなみにFG-120Fのスペックは
specトップ:スプルース
サイド・バック:アガチス
ネック:ナトー
らしく、FG-122とは別物であることが分かります。

最後に

古いFGシリーズは状態が良ければ恐ろしいほど鳴ります。

なんか胡散臭いしダサいから嫌なんだけど、いわゆる爆鳴りってやつです。

さらにこのFG-122は、1976年から2019年という発売から43年経っているにも関わらずネックがピンピンしています。
この記事書くにあたり、ちょっとロッドとか回したんですが、今弦高が6弦2mm・1弦1.8mmで低めの調整が可能となっています。

普通43年経ったら、余裕で弦高3mmとかいきますよ。

そういった意味でもめちゃくちゃ弾きやすくておすすめです。

どっかで触れる機会があったらぜひぜひ。
posted by mugeek at 18:33 | Comment(0) | ジャパンビンテージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月10日

後段ブースターって結局必要?

使ってますか後段ブースター。

以前『歪みエフェクターをもっと上手に使いこなす』という記事で、1台目の歪みと2台目の歪みの合わせ技の理屈は説明しましたが、前段ブースターは基本的には同じ原理。
ってことで、じゃあ後段ブースターの利点で何よって話。

ソロのボリュームアップ?
いやそりゃ分かるけど、そんな当たり前のことは書きたくない(ひねくれ者)

そんなことより、やたらプロのペダルボードの歪みセクションの最終段にEP boosterとか置いてねえか?
どういうことや?
って思っちゃった方に説明したい。

そもそもエフェクターのつなぎ方の話

エフェクターって一番忘れちゃいけないのが、最後にかけたエフェクターが一番顕著に効きが分かる、ってところ。
2台歪み並べた場合、機器の歪みの質感が現れるのは2台目がメイン。

1台目の歪みエフェクターの歪み感は、2台目通した時点で別の質感に変わっちゃいます。

じゃあ2台目だけでいいじゃんって思いがちだけど、これがまじ大事で
クリームシチュー作ったら、最後にクリームシチューのルー入れるっしょ。
水だけでもまぁ食べれるけど、牛乳も入れたほうが美味しいじゃん。

ベースのスープをしっかり仕込む為にも、やっぱり過程が大事で合わさって一つの料理が完成するわけ。

そんな感じで、エフェクターの音作りは足し算であり掛け算なんすよね。

後段ブースターはプリアンプと思え


さて、ここでようやく本題。

後段ブースターなんのために繋ぐんよって

もうブースターって呼ぶからややこしい
もはやプリアンプやEQって言っちゃった方が分かりやすい。

上記でエフェクターは最終段に繋いだものの影響を顕著に受けるということから、顕著に与えたいからブースターをかませるわけです。

まずは分かりやすくみんな大好きEP boosterを引き合いに説明。

EP booster

EPは60年代〜70年代に流行ったエコープレックスっていうテープエコーのプリアンプのバッファ部をシミュレートしてるんですよね。

このエコープレックスは、それこそ当時

「なんか通すだけで音がよくなるぞ??」
「輪郭出てくるし音が太くなるぞ!?」

って感じで、むしろエコープレックスはテープエコーなのにプリアンプとして流行った経緯があんすよね。
実際のところは、耳につく高域や暴れる低音なんかをマイルドにするトリートメント効果がエコープレックスのプリアンプにあったんですね。

んで、それをシミュレートしてボリューム機能つけてブースターとして発売しましたってのがEP boosterなわけ。

じゃあプリアンプじゃん、EQついてないプリアンプじゃん。
と、お思いのあなた。

そのとおり全くそのとおり。

だって、実際EPの使用者はツマミゼロで回さないで通すだけで使ってる人が多い。
みんなプリアンプとして質感を足したいんですねぇ。

歪みセクションで作った音をソースとしてEPに入力し、パンプアップして最後の締めに使う感じ。

ブースターの種類

質感足すって言っても、じゃあどんなブースターを使ったらいいのか。
ブースターって言っても結構種類がありまして、歪みエフェクターでブースター向きの物があったり、ブースターって実はめっちゃ曖昧な定義。
おかげで混乱すること請け合い。

そんな中でも

・クリーンブースター
・EQ系ブースター
・プリアンプ系ブースター
・ゲインブースター(オーバードライブ)

なんかに大別出来て、これらを狙ったサウンドによって使い分けることを基本としています。

クリーンブースター

これが所謂、ソロ時にボリュームアップとして使うのに適している後段ブースター。
または、マスターボリュームとしても使用できます。

あるいはアンプの機種によっては、音量を突っ込んでアンプの歪みを増加するなんていう使い方も可能。

個人的には後段ブースターとして使うことはないし、本記事にはあんまり関係ないブースター。

基本的にはブースターとして販売されているものは、クリーンブースターとして使用出来ます。

EQ系ブースター

本記事で説明しているブースターみたいな使い方が出来るのが、まず一つがこれ。

EQ系ブースターにはトレブルブースターとミッドブースターなんかがあって、まさしくEQ。
EQと何が違うって、よりギターらしいポイントをプッシュしてくれるんですよね。

トレブルブースターはクラプトンやQUEENのブライアン・メイなんかも使用してて、非常にロックな音で派手になります。
良い具合にギターの倍音に効くんですよね。

ミッドブースターは、非常にギターらしい芯のあるモッチリとした質感が足されます。
特に良い感じのパワーコードなんかはミッドが大事。

ちなみにミックスなんかだと、EQは±3dBの範囲内で補正するんですけど、やりすぎると位相が崩れたり原音が汚れるんですよね。
なので、このブースターの位置にEQを置くと、上手にやらないと加工された音というか、デジタル色の強い音になったりして。こういったEQ系ブースターの方が楽なんですよね。

逆を言えば、上手に使えればEQでも勿論良いです。

プリアンプ系ブースター

上記で始めに例としてあげたEP boosterがまさしくこれ。

この場合は余裕でプリアンプでしかない、まさしくプリアンプ。

そもそもプリアンプってものが、アンプっていうから分かりづらいんですが音質を決めるためのアンプなんすよね。
古くはNeveの1073なんかが有名ですが、プリアンプで音を演算処理するトランスなんかで音質に変化が生まれるんすよね。

それこそ、同じお米を炊飯器で炊くか、土鍋で炊くか、石窯で炊くか、で味が変わるじゃないすか。
別にどれが正しい炊き方とかはなくて、味なんて好みじゃないすか。

そんな感じでプリアンプなんて選択すればいいんですよね。

プリアンプは概念(何

まぁそんなわけでブースターやらエフェクターにはトランジスタやオペアンプなんかがあって、信号を演算するわけですが、その演算で音質が変わるんですよ。

その音質変化の質感を足したくて、プリアンプ系ブースターを挟むわけですね。
ちなみに通すだけで音が変わるとか言われるTS808やケンタウロスなんかはこういったことです。

なので、別にブースターじゃなくてガチのプリアンプでもいいです。

まじ最終的に米どうやって炊きたいよ?って話。

ゲインブースター

これは今回関係ないんですが、ゲインブースターってのは結果的に歪みを増すだけであって、ゲインブースター単体で歪みを増すわけではありません。

アンプに大音量で突っ込んで、アンプのGAINを更にブーストするという原理ですね。
メタルやハードコアなんかの、アンプで歪みを作っている方々が使用していたりします。

人気があるのはチューブスクリーマーはBOSSのSD-1なんかですかね。
オーバードライブペダルで、例えばTS-9だとギュッとレンジが狭くなって良い具合のレンジになったり、SD-1で良い具合にシャリっとさせたりって使い方。

アンプ単体だとどうしてもレンジが広すぎて低音が暴れるって方が制御するための使用法。

結論=ブースターって名前がむり


もうね、ブースターとかバッファとかプリアンプとか名称変えてくんないすかね。

どっちかっていうと化粧。

それこそエコープレックスで言うような、トリートメント系エフェクターみたいな名前に変えてくんないすかね。

なんにせよ、後段ブースターの使い方でソロ音量上げ以外の使用法として、プリアンプ的に音質を変えるという使い方の紹介でした。
がっつり分かりやすく効果が分かるってより、もう少し玄人好みかな。

まずは好きな音を探せ!
posted by mugeek at 14:32 | Comment(2) | エフェクター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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