2021年05月06日

トランスとスイッチングで音質差があるってマ?

スイッチング電源ははたして悪か?


ACアダプターは沼。

まずはこちらをご覧下さい。



結構昔から有名な話ですが、RME FIREFACEの電源アダプターをYAMAHA PA-6に変えると音質向上するんすよね。

ご多分に漏れず、ネットの情報に踊らされる民の私も、PA-6ではないですが、前行機のPA-5に交換した勢。

不思議なもんで、確かに音が元気になるんすよね。

やっぱりオーディオにはスイッチング式じゃなくてトランス式だぜ!!!

と、思いきや、はたして造りの問題だけなのだろうか?

とりあえず今回はRMEのインターフェースを元に、そこんところの考察をまとめたい。

RME FIREFACEのACアダプター


槍玉にあげてるFIREFACEですが、正確には自分が使ってる機種はFIRFACE UCってやつです。

んで、RME製品はこれが2台目でして、その前はFIREFACE 400ってやつを使ってました。

同タイプだと進化版はFIREFACE UCXってやつですね。

それぞれ、付属してきたACアダプターが違いまして

20210508_203014.jpg

左がFIREFACE400、右がFIREFACE UCの純正アダプター。

UCXもUCと同じ。
シンタックス公式で専用アダプターがNTCBという品名で約1万円で販売してるやつ。

とまぁ、これだけ見ても同じ付属スイッチング電源といえど、年々グレードアップしてるんすよね。
(余談ですが、400のアダプターは最終的に本体をショートさせた曲者)

こうなってくると、昔の価値観でスイッチング電源を語るのはちと早計かなと。

メーカーも指咥えてるだけじゃなかろう。

実際エフェクター用のアダプターでも、近年リリースされたCAJのアダプターなんかはスイッチング電源だけど、ファズでも全然ノイズが増幅されない。

逆に昔買ったVISUAL SOUNDのアダプターはノイズ酷いんよな。

電圧の問題じゃね?


そこで思うわけ。

電圧の問題じゃね???

って。

これ、あんまり言及されてないんだけど、YAMAHA PA-6によるFIREFACEの音質向上は過電圧の影響じゃなかろうかと。

というのも、以前個人輸入したLexiconのインターフェースを使っていた時に、アダプターが日本の規格に合わないからアップトランスで昇圧して無理やり使ってたんす。

その時に感じたのが、機器への入力電圧を上げると、めちゃくちゃ音がでかくなる上に、細かい音まで前に出てきて見えやすくなるんすよね。

いわゆるヘッドルームの余裕ってところなんだろうけど、日本の電圧でボリュームツマミをMAXにしたときの音量が、ヨーロッパ電圧だと目盛6とか7で出るような感じ。

あ〜、だからロスでわざわざレコーディングするんだなぁとその時気付いた次第。
(実際は気候が乾燥してて音の伝播率が高いってのもある模様)

エフェクターでも電池のが音良いとか言うけど、あれ9Vじゃなくて約9.6Vで若干高いんよな。

電圧を少し多めに流してやると、音が元気になる。

あれ?

ここで冒頭の動画を見て欲しい。

まさに元気になるってこんな感じ。

こうしちゃおれん、テスターで電圧測ろ。

実測


FIREFACE 400用アダプター

20210508_203034.jpg

Ktec KSAFE1200200T1M2
OUTPUT:12V 2.0A

20210508_203652.jpg

測定された電圧は12.3V。
そんなに大きくないし、線も細め。
非常に貧弱なアダプターでした。

こいつが原因が知りませんが、FIREFACE 400は電源ショートを起こし壊れました。

FIREFACE UC用アダプター

20210508_203046.jpg

株式会社シンタックスジャパン STD-12020T
OUTPUT:12V 2.0A

20210508_203724.jpg

電圧は12.1V。
シンタックスが開発製造しているACアダプター。

NTCBという型で¥9,900円で販売しております。

ホームページによると
高性能ユニバーサルスイッチング電源
特別に設計された高性能スイッチング電源によって、 Fireface UCは、100V 〜 240V ACの電圧範囲で動作します。

最新のライン・フィルタを装備することで、電圧の変動によるトラブルを完全に防止します。

専用に設計されただけあって、特にトラブルも起きたことがありません。

説明文に書いてあるラインフィルタで突然の電圧変動を抑えているということで、400用のアダプターはその辺の質が低かったんすかね。

YAMAHA PA-5(PA-6)

20210508_203202.jpg

YAMAHA PA-5
OUTPUT:12V 2.0A

2009年1月頃にPA-6が後継機として発売される前のモデル。
見た目や仕様は全く一緒。

20210508_203501.jpg

電圧は15.6V。

え?12Vじゃないの?!と驚くことなかれ。
トランス式の非安定化ACアダプターは、電流が流れて負荷により電圧が下がる仕組み。
2A流れた時に12Vになるのです。

ただし、公式の仕様によると
・電源:外部電源アダプタ
・平均消費電力: 13 ワット
・12ボルト動作電圧での電流:910 mA (11ワット)
・寸法(ラック耳含)(WxHxD):265 x 44 x 165 mm (10.5” x 1.73” x 6.5”)
・寸法(ラック耳無)(WxHxD):218 x 44 x 155 mm (17.2” x 1.73” x 6.1”)
・重量: 1.5 kg ( 3.3 lbs)
・動作温度:摂氏 +5°〜 +50°
・相対湿度:< 75%、結露なきこと
・付属電源アダプタ:内部スイッチPSU、100 - 240 V AC、2 A、24 ワット

と書いており、910mAのみならず、平均消費電力の13Wから逆算しても、せいぜい平均1.1A程度の電流。

つまり、実際は12Vまで下がるわけではなく、若干高めの電圧がインターフェースに流れていることになります。

だからこそ、FIREFACEの音質向上の要因、一番は電圧じゃねえか??と思うわけ。

高い電圧を与えたときに音のハリは良くなるし音は元気になるので、スイッチング式よりトランス式の方が高音質とか、造りの違いだけの影響なんてことはないはず。

電源による音質の違いというのは確かに存在するんだけど、

トランス電源最強!!♬(ノ゜∇゜)ノ♩
トランス電源最強!!♬(ノ゜∇゜)ノ♩

と唱えるならば、等条件に揃えた上でせめて語ってもらいたいなぁと思う今日この頃。


posted by mugeek at 11:53 | Comment(0) | ACアダプター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

色々な9Vアダプター(センターマイナス)をテスターで測ってみた。その1

9Vアダプター


各社、音楽メーカーに限らず山ほど世の中にはACアダプターが溢れてますな。

そんでもって、古い物から新しい物まで値段がピンキリで取引されてる。

例えばBOSSなんかだとACA-100っていう古いアダプターが高価で未だに取引されてるんすよね。

っていうのも、昔はACアダプター側で電圧を安定化出来なかったので、エフェクター側で9Vに安定化させてた時代があって、そうすると9Vって記載さてるのより実際は大きい電圧を流すACアダプターがあるわけです。
それがACA-100みたいなアダプターだったりして、古いBOSSコンに使う為に貴重品だったりします。

とはいえ、楽器メーカーに限らず様々なアダプターがあるので、出力やアダプターの種類さえ適合していれば代用出来るじゃん!
わざわざ純正品にこだわる必要ないんじゃね?!

ってことで色んなアダプターの電圧を測定して、リスト化したくなったのでまとめます。

実測


使用テスターはこいつ。

20210504_171225.jpg

みんな大好き「DT-830B」
安物ですが必要十分な代物。

元のリードが貧弱ですぐ壊れた為、TOSNEOってメーカーのリード線にしてます。

CAJ PB05DC9-2.1

20210504_171040.jpg

OUTPUT : DC9V 500mA

エフェクター用の一般的な9Vアダプター。
物としても軽く、アダプターの種類はスイッチング式。

20210504_171829.jpg

テスターはほぼぴったり9V(9.05V)を指し続けます。

HITACHI HAC-BP10

20210504_171943.jpg

OUTPUT : DC9V 2A

なんのアダプターなのかは分かりませんヽ(゜ロ。)ノ
アダプターの種類はトランス式.....に見せかけてやたら軽いのでスイッチング電源。
ケーブルにノイズ対策としてフェライトコアが付いている優れもの。

20210504_172058.jpg

テスターでは9.88Vを指しています。

スイッチング電源と言えど、2A流した時には若干電圧が下がるので、所謂電池電圧の9.6Vに近しく好きなアダプター。

Roland ACA-100T

20210504_172240.jpg

OUTPUT : DC9V 150mA

BOSS ACA-100、ACA-100Gのあとに出た最後のACA-100シリーズ。
小さいですがトランス式ACアダプター。

20210504_172315.jpg

テスターでは12.8Vを指しています。
いわゆる、非安定化のトランス式ACアダプターです。

BOSSコンの電流は最小でCS-2やOC-2の4mA、最大でもSP-1の23mAです。
つまり使用時には、せいぜい1V程度しか下がらないことが想定され、11V後半がエフェクターが流れます。
※メモ
BF-2 : 15mA
CE-2 : 9mA
CE-2B : 10mA
CE-3 : 18mA
CS-2 : 4mA
CS-3 : 11mA
DF-2 : 10mA
DM-2 : 11mA
DS-1 : 10mA
FT-2 : 16mA
GE-7 : 10mA
GE-7B : 16mA
HF-2 : 18mA
HM-2 : 10mA
LM-2 : 12mA
NF-2 : 20mA
OC-2 : 4mA
OD-1 : 4.5mA
OD-2 : 10mA
PH-1 : 7mA
PH-2 : 16mA
SD-1 : 10mA
SG-1 : 7mA
SP-1 : 23mA
TW-1 : 6mA
VB-2 : 14mA

SONY AC-940

20210504_172411.jpg

OUTPUT : DC9V 600mA

SONYのCDプレーヤー用のアダプター。
600mA対応ですので、そこそこ大きいトランス式です。

20210504_172502.jpg

テスターでは12.58Vを指しており、非安定化。
無負荷時の電圧はACA-100に似通っており、所有しているOD-2に使用したところ、当然ランプもしっかり光り、動作も良好です。

ZOOM AD-0006A

20210504_173115.jpg

OUTPUT : DC9V 300mA

ZOOMのマルチエフェクター用の古いACアダプターです。
コンパクトエフェクターに使用すると、ブーーーンとハムノイズが出ることで有名。

っていうのも、ACA-100と同じくアダプター本体に平滑回路がなく、オシロで見るとリップルという波うちが確認出来ます。
そのため、マルチエフェクターに平滑回路を持たせた設計となっています。

20210504_173250.jpg

テスターでは14.72Vを指しており、非安定化。

●対応機種:1010,1201,1202,1204,2020,3030,4040,500シリーズ,3000,3000B,2100,234,ST224,RT-123,GFX707,BFX708,RFX300,GM-200,500-IIシリーズ,RT323,TM01,PD01,UF01,HL01,606,607,MRS-4,MRT-3,707-II,708-II,PS-02

PSE-0015/0010 HKSD-120247

20210504_172610.jpg

OUTPUT : DC9V 300mA

MODEL NO : PSE-0015/0010
PART NO : HKSD-120247

なんのアダプターかは不明。

20210504_172738.jpg

テスターでは14.53Vを指しており、勿論非安定化。
非常にZOOMのAD-0006Aに似通っており、代わりとして扱えると思います。

こういう謎のACアダプターはめちゃくちゃ安く買えるので、代替品をお探しの方にお勧め。

まとめ

種類電圧(V)
CAJ PB05DC9-2.1スイッチング式9.05
HITACHI HAC-BP10スイッチング式9.88
Roland ACA-100T非安定化トランス式12.8
SONY AC-940非安定化トランス式12.58
ZOOM AD-0006A非安定化トランス式14.72
PSE-0015/0010 HKSD-120247非安定化トランス式14.53

今日はここまで。
シリーズ化の予定。
また測定したのち、リスト更新します。

したらな。
posted by mugeek at 23:15 | Comment(0) | ACアダプター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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