2019年09月10日

後段ブースターって結局必要?

使ってますか後段ブースター。

以前『歪みエフェクターをもっと上手に使いこなす』という記事で、1台目の歪みと2台目の歪みの合わせ技の理屈は説明しましたが、前段ブースターは基本的には同じ原理。
ってことで、じゃあ後段ブースターの利点で何よって話。

ソロのボリュームアップ?
いやそりゃ分かるけど、そんな当たり前のことは書きたくない(ひねくれ者)

そんなことより、やたらプロのペダルボードの歪みセクションの最終段にEP boosterとか置いてねえか?
どういうことや?
って思っちゃった方に説明したい。

そもそもエフェクターのつなぎ方の話

エフェクターって一番忘れちゃいけないのが、最後にかけたエフェクターが一番顕著に効きが分かる、ってところ。
2台歪み並べた場合、機器の歪みの質感が現れるのは2台目がメイン。

1台目の歪みエフェクターの歪み感は、2台目通した時点で別の質感に変わっちゃいます。

じゃあ2台目だけでいいじゃんって思いがちだけど、これがまじ大事で
クリームシチュー作ったら、最後にクリームシチューのルー入れるっしょ。
水だけでもまぁ食べれるけど、牛乳も入れたほうが美味しいじゃん。

ベースのスープをしっかり仕込む為にも、やっぱり過程が大事で合わさって一つの料理が完成するわけ。

そんな感じで、エフェクターの音作りは足し算であり掛け算なんすよね。

後段ブースターはプリアンプと思え


さて、ここでようやく本題。

後段ブースターなんのために繋ぐんよって

もうブースターって呼ぶからややこしい
もはやプリアンプやEQって言っちゃった方が分かりやすい。

上記でエフェクターは最終段に繋いだものの影響を顕著に受けるということから、顕著に与えたいからブースターをかませるわけです。

まずは分かりやすくみんな大好きEP boosterを引き合いに説明。

EP booster

EPは60年代〜70年代に流行ったエコープレックスっていうテープエコーのプリアンプのバッファ部をシミュレートしてるんですよね。

このエコープレックスは、それこそ当時

「なんか通すだけで音がよくなるぞ??」
「輪郭出てくるし音が太くなるぞ!?」

って感じで、むしろエコープレックスはテープエコーなのにプリアンプとして流行った経緯があんすよね。
実際のところは、耳につく高域や暴れる低音なんかをマイルドにするトリートメント効果がエコープレックスのプリアンプにあったんですね。

んで、それをシミュレートしてボリューム機能つけてブースターとして発売しましたってのがEP boosterなわけ。

じゃあプリアンプじゃん、EQついてないプリアンプじゃん。
と、お思いのあなた。

そのとおり全くそのとおり。

だって、実際EPの使用者はツマミゼロで回さないで通すだけで使ってる人が多い。
みんなプリアンプとして質感を足したいんですねぇ。

歪みセクションで作った音をソースとしてEPに入力し、パンプアップして最後の締めに使う感じ。

ブースターの種類

質感足すって言っても、じゃあどんなブースターを使ったらいいのか。
ブースターって言っても結構種類がありまして、歪みエフェクターでブースター向きの物があったり、ブースターって実はめっちゃ曖昧な定義。
おかげで混乱すること請け合い。

そんな中でも

・クリーンブースター
・EQ系ブースター
・プリアンプ系ブースター
・ゲインブースター(オーバードライブ)

なんかに大別出来て、これらを狙ったサウンドによって使い分けることを基本としています。

クリーンブースター

これが所謂、ソロ時にボリュームアップとして使うのに適している後段ブースター。
または、マスターボリュームとしても使用できます。

あるいはアンプの機種によっては、音量を突っ込んでアンプの歪みを増加するなんていう使い方も可能。

個人的には後段ブースターとして使うことはないし、本記事にはあんまり関係ないブースター。

基本的にはブースターとして販売されているものは、クリーンブースターとして使用出来ます。

EQ系ブースター

本記事で説明しているブースターみたいな使い方が出来るのが、まず一つがこれ。

EQ系ブースターにはトレブルブースターとミッドブースターなんかがあって、まさしくEQ。
EQと何が違うって、よりギターらしいポイントをプッシュしてくれるんですよね。

トレブルブースターはクラプトンやQUEENのブライアン・メイなんかも使用してて、非常にロックな音で派手になります。
良い具合にギターの倍音に効くんですよね。

ミッドブースターは、非常にギターらしい芯のあるモッチリとした質感が足されます。
特に良い感じのパワーコードなんかはミッドが大事。

ちなみにミックスなんかだと、EQは±3dBの範囲内で補正するんですけど、やりすぎると位相が崩れたり原音が汚れるんですよね。
なので、このブースターの位置にEQを置くと、上手にやらないと加工された音というか、デジタル色の強い音になったりして。こういったEQ系ブースターの方が楽なんですよね。

逆を言えば、上手に使えればEQでも勿論良いです。

プリアンプ系ブースター

上記で始めに例としてあげたEP boosterがまさしくこれ。

この場合は余裕でプリアンプでしかない、まさしくプリアンプ。

そもそもプリアンプってものが、アンプっていうから分かりづらいんですが音質を決めるためのアンプなんすよね。
古くはNeveの1073なんかが有名ですが、プリアンプで音を演算処理するトランスなんかで音質に変化が生まれるんすよね。

それこそ、同じお米を炊飯器で炊くか、土鍋で炊くか、石窯で炊くか、で味が変わるじゃないすか。
別にどれが正しい炊き方とかはなくて、味なんて好みじゃないすか。

そんな感じでプリアンプなんて選択すればいいんですよね。

プリアンプは概念(何

まぁそんなわけでブースターやらエフェクターにはトランジスタやオペアンプなんかがあって、信号を演算するわけですが、その演算で音質が変わるんですよ。

その音質変化の質感を足したくて、プリアンプ系ブースターを挟むわけですね。
ちなみに通すだけで音が変わるとか言われるTS808やケンタウロスなんかはこういったことです。

なので、別にブースターじゃなくてガチのプリアンプでもいいです。

まじ最終的に米どうやって炊きたいよ?って話。

ゲインブースター

これは今回関係ないんですが、ゲインブースターってのは結果的に歪みを増すだけであって、ゲインブースター単体で歪みを増すわけではありません。

アンプに大音量で突っ込んで、アンプのGAINを更にブーストするという原理ですね。
メタルやハードコアなんかの、アンプで歪みを作っている方々が使用していたりします。

人気があるのはチューブスクリーマーはBOSSのSD-1なんかですかね。
オーバードライブペダルで、例えばTS-9だとギュッとレンジが狭くなって良い具合のレンジになったり、SD-1で良い具合にシャリっとさせたりって使い方。

アンプ単体だとどうしてもレンジが広すぎて低音が暴れるって方が制御するための使用法。

結論=ブースターって名前がむり


もうね、ブースターとかバッファとかプリアンプとか名称変えてくんないすかね。

どっちかっていうと化粧。

それこそエコープレックスで言うような、トリートメント系エフェクターみたいな名前に変えてくんないすかね。

なんにせよ、後段ブースターの使い方でソロ音量上げ以外の使用法として、プリアンプ的に音質を変えるという使い方の紹介でした。
がっつり分かりやすく効果が分かるってより、もう少し玄人好みかな。

まずは好きな音を探せ!
posted by mugeek at 14:32 | Comment(2) | エフェクター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月08日

原音重視なプリアンプ FREEDOM CUSTOM RESEARCH Quad Sound-Bass Pre AMP [SP-BP-01]

20190808_211440.jpg

このブログではギターについてやたら触れてますが、実は私本職ベース用なんですよね。

よくいるじゃないすか

「え?あのコンビのボケとツッコミ逆じゃないの?!」

ってやつ

あれと一緒です。

いや嘘です、それとは違います。

僕は元School Food Punishment/現siraphの山崎さんが好きで、昔これを一時使用されてたのでずっと使ってみたかったんですよね。

しかし噛むほど長いブランド名と商品名。。
打つのしんどいんでもう一回は打ちません。

Quad Sound-Bass Pre Amp


商品名のQuadは4種類の音色が組み合わせで出来るからの名称でしょうね。
開発コンセプトがサウンドのバリエーションで、一台で現場で対応出来ることを目標にしてるみたいです。

4種類は
@BUFFER ON / Pre AMP ON
ABUFFER ON / Pre AMP OFF
BBUFFER OFF / Pre AMP ON
CBUFFER OFF / Pre AMP OFF


イメージとしてクリーンブスター+プリアンプという2台を1台に収納しましたっていうニコイチな感じ。

とは言え、たぶん4種類はガチでこれ一台でやらない限り使わないっす。

他に歪み使ったりする分には一切使わないっす。

僕にとってはSolo Sound-Bass Pre AMP。
ただその単体プリアンプの性能が素晴らしい。

かかっていく順序は
20190811_2050019.jpg
@BUFFER⇒AEQ⇒BVolume
です。

BUFFER BOOSTER

とりあえず回路のエフェクトがかかっていく順に説明。

僕が全く使ってないバッファーブースター。

バッファー自体はノイズに強くなるとかあるんすよね。
竿から出たばっかりのシールドに乗ってる音はハイインピーダンスでノイズの影響をがっつり受けるので、ローインピーダンスにしちゃおうぜってのが大元の機能。

ただそれこそギターで言うところの、バッファーにはEP Boosterみたいに通すだけで音が太くなるとか、ケンタウロスみたいに通すだけでミドルが前に出てくるとかあるので、バッファーに求めるのって大元の耐ノイズ機能ではなくて現代では音質変化を求める物でしょうね。

その上でこいつはどうなるかっていうと、アクティブ化します。
分かりやすく言うとコンプ感が強くなるって言うといいんですかね。

パッシブベース奏者が曲によってアクティブ臭さが欲しいとか、パッキパキのスラップ弾きたいとかそういう時に踏むといいですかね。
イナたいバラードではOFF、ファンクではONみたいな。

フリーもマーカスもアクティブじゃんか(何

ただこれをコンプだと思えば素晴らしい使い道があって、色んなエフェクターを並べたのち最終段にこれを挟み、BUFFER ONでコンプをかけ、後ろのEQで音質補正。
DAWで音作り込んだあと、コンプとEQは鉄板でMIX時にかけるっしょ。
音源っぽい音が卓に送りやすい、っていう使い方が一番両方ONにした時の好みの使い方ですかね。
その場合のイメージはBUFFER BOOSTのツマミはコンプのアウトだとかんがえていじってみるといいっすよ。

あと念の為、BUFFER ONのみの場合はEQもVolumeもツマミは効きません。

EQ

このEQがマジでやばい。

あれ、語彙崩壊してる。

マジエモい。

BASS:80Hz ±22dB
MIDDLE:200〜2kHz ±16dB
TREBLE:6kHz ±22dB

これ必要なアダプターが9Vなんですが、内部昇圧で18Vまで上がってるんですよね。
その結果ブースト出来るdB範囲めっちゃ広いんですよね。

電圧上げるとなぜそんなこと起こるのかってのは割愛しますが、ご飯めっちゃ食うと太るみたいなもんです。

ミドルの対応周波数はFREQUENCYツマミで調整します。
一応12時で280Hzで15時でみんな大好き500Hz。
スタートが7時の200Hzから15時が500Hzというローミッドに対しめちゃくちゃ細かく調整出来るのがめちゃくちゃ魅力。
15時方向から17時方向で500Hzから2kHzまで一気に向かいます。

またこれトレブルがシェルビングなんすよね。
これもDAWのEQっぽい仕様で、プロっぽいMIXってなんかキラキラしてるじゃないすか。

例えば、ビートルズが愛したEQにRS135ってのがあるんですが、これ8kHz以降をガチ上げするEQなんすよね。
そうすることによってパリッとして音に透明感が生まれ抜けが良くなるんですね。

以降MIXにおいて、高域のブーストは主流の方法論となっていて、現代においてはSonnox OxfordのInflatorなんかの高次倍音付加なんかも同じような理論で重宝されてますね。

んで、このプリアンプのトレブルはシェルビングなのでめちゃくちゃそのツボを分かっている仕様。
そのまま卓に送ってください、いい音しますよという漢気を感じる。

また、BASSのブースト帯域が80Hzという玄人好みのポイント。
これより下だと箱ではLOWが回っちゃって意外と不便だったりする。
これは一概には言えないですが、キックのLOWのピークが60Hzにあったりするので、マスキングされやすく被りやすいんですよね。

この辺もアンサンブルを意識したポイントとなっていて、プロにこりゃ重宝されますわ〜〜って感心しましたね。

実際の使用例

BUFFER ON / Pre AMP OFF

20190808_211208.jpg
Ex.1]最前段バッファーとして

これは分かりやすくローノイズ化兼音色変化ですね。
ギタリストがケンタウロスやTS808を最前段に置くイメージで使うといいと思います。

20190808_210829.jpg
Ex.2]最後段バッファーとして

これは最終的な音色補正として使われるEP BOOSTER的な要素としても捉えられますし、コンプ的な意味合いとしても使えます。
バッファーって名前に捉われないのがキモ。
RATだってディストーションだけどとんでもなくコンプ感強いっしょ。

BUFFER BOOST ON / Pre AMP ON

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Ex.3]最前段のアクティブ化プリアンプとして

これはパッシブベース限定ですが、アクティブベースのオンボードプリアンプをアウトボードに取り出すイメージですね。
まずこれで、素の音を作ってから色々かけていく感じ。

20190808_210639.jpg
Ex.4]最後段コンソールとして

上記でも書きましたが、バッファーをコンプと捉え、EQを卓のEQと捉えるミキサーのワントラック的なイメージです。
そうするとここから卓に入った音が音源のようにバランスの取れた音が送れます。
非常にDAW的な使い方。

BUFFER OFF / Pre AMP ON

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Ex.5]一般的なプリアンプとして。っていうか高品質EQとして。

この用途が一番多いんじゃないでしょうか?
ご多分に漏れず僕もこの使い方です。
最終的な音色決め用のプリアンプとして使用。
上記のコンソール的な意味合いもありますね。
僕は初段にコンプ入れてるので、これ以上のっぺりしたくないんですよね.

あと折角パッシブベース使っている以上、細かいニュアンスも出してやっぱ巧ぶりたいじゃないすか(巧いとは言っていない。

※写真のツマミ位置は写真用なので適当です。

ってことで超優秀

ほかにも色々な使い方があると思います。
それこそ、歪ませないジャズマンなんかはこれ一台で幅が広がると思います。

とにかくオーディオ的な音の良さが魅力。

ハコのライブの外音に不満があるとか、アンプはモニター的な使い方じゃいとかの実践的な使い方から、そもそも自分のベースアクティブ化してぇんだよなぁでもボディ削りたくねぇなぁとか、そんなニッチな需要にも答えてくれる一台です。

元々3〜3.5万円くらいしてましたが、廃盤になって価格も落ち着いてきた今が買い時ではなかろうかと。

見つけたらオススメです。

なんだか、自分の情熱もあってやたら難しい話を交えつつ長くなってしまった。。。

読んでくれてありがとう。
posted by mugeek at 11:43 | Comment(0) | エフェクター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月11日

ファズの使い方とコツ

ビッグマフって音くそじゃね?


と、思った高校生の夏

まじ当時の自分に、キラカード張り付けてやりたい

だって、僕もビリー・コーガンになりたかったのよ

もうビッグマフを買うか、スキンヘッドにするかの2択じゃん?そんなの



結果ビッグマフ買ってみたら全然ビリーになれないわけ

ビリーになるのは絶望的なのか・・・とげんなりし、まさにリアル絶望ビリーと呼べる私

もはや、スキンヘッドになるしかないのか・・・



しかーーし、同じような境遇の方、ちょっと待て

そのバリカン一回机に置こう


今回はバリカンを使わずにスキンヘッドになる方法を・・・

ではなく、スキンヘッドにするよりも簡単なファズの使い方を一部ご紹介

ファズとは?


以前歪みエフェクターの原理という記事を書きましたが
極端に予め出力許容値(GAIN)が下げられて、極悪な歪みを生むエフェクター

もはや、グシャッと割れてるのかつぶれてるのかってくらい過激なエフェクター

ここでファズに拒否反応を起こす人、数知れず

ゆくえしれずつれづれ

機種にもよりますが、音の特徴的には中低域がプッシュされてモッチリとした音になります。

基本的には「ゲルマニウム・ファズ」「シリコン・ファズ」と2種類ありますが
伝統的に好まれるのはゲルマニウムですね。

ちなみに回路自体は超単純で、なんでこれでお値段取るねんってレベルなんですが
このゲルマニウムって鉱石が、まぁ貴重なんですよ。

使い方のコツ

結論を先に言います。

「ギター本体のボリュームを下げろ!!」

先にも書きましたが、ファズではがっつり出力許容値が下げられていて、入力音量の大部分が確実につぶされてしまうんですね。

ってことで天井が低いなら、かがんでやればいいじゃない

そう、ギター本体のボリュームをしぼってやると、クランチ〜ディストーション、そしてファズまで多彩な歪みを表現出来るのがファズの強み

イメージとしては、ギターのボリュームノブがゲインコントローラー化するのです。

めっちゃ玄人っぽいでしょ

歪みを何台もボードにいれず、ファズ一台で男らしく

BECKの竜介君がロジャーメイヤーのファズ一台でステージ上がっていた理由がお分かりかと思います。

まぁジミヘンもやってた技なので、有名ですかね。

「ファズでわざわざクランチ作るなら、そもそもブルースドライバー使えばいいじゃんばかなの?」

って言われそうですが、ファズ特有のミドルのもっちりした音が魅力的なんですよ。


リハやライブでどや顔したい方は是非、ファズの導入を

スキヘンッドにしなくて済みますよ
posted by mugeek at 20:00 | Comment(0) | エフェクター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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