2020年09月28日

MDR-CD900STのイヤーパッドをYAXI STPAD-DX-LRへの交換した話と交換方法

10年使ったSONY MDR-CD900ST


ド定番アイテムみんな大好きMDR-CD900ST
もう10年近く使ってるんですが、ここ数年ボロボロなまま使ってたんすよね。

そんな私のボロボロイヤーパッドはこちら
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このみてくれを見てくれ。

ヤバいじゃろ

何がヤバいって音漏れがヤバい。

変えよう変えようと思ってたもののずっと変えてなくて早幾年。

今回意を決して重い腰を上げた次第。

YAXI STPAD-DX-LR


今回選んだのはこいつ

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YAXI STPAD-DX-LR

純正のが良いとか、ヤクシーは音の傾向が変わるとか、ハイが落ちてローが足されるとか色んな話がありますが、そんなことは知ったこっちゃない。

なぜって??

だってかっこいいじゃん。
青と赤の分かりやすいラインが美しい。

ちなみに交換の際は、写真のウレタンリングの同時購入もお忘れずに。
今回実はミスってて、ウレタンリング1つ買ったらペアで入ってるのかと勝手に思ってたらそうではなく、両耳交換の際は2つ購入しないといけません。
ご注意をば。

ウレタンリングはSONYの「2-113-149-01/02」ってやつです。

ポイント考慮するならイヤーパッドもウレタンリングもヨドバシが最安です(たぶん

ってことで早速交換


イヤーパッド取り外し

この作業はなんてことなくて、なんならボロボロ過ぎてしょっちゅう外れてたんで、軽く引っ張れば取れちゃうレベルだったんすけど
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正しくはこんな感じでハマってる部分をツルッと抜いてやれば一瞬で外れます。

これを両サイドで行います。

古いウレタンリング除去

イヤーパッドを外すと、ヘッドフォンユニットを固定しているバッフルが顕になるわけです。
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バッフルってのはこの黒と白のプレートの部分。

この中央の銀色のヘッドフォンユニットの周りでボロボロになっているのが、ウレタンリングです。

横から見るとこんな感じ。

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いや〜ぺったんこですねぇ。

この状態だとユニットと耳がゼロ距離なので耳に優しくなけりゃ音の傾向も変わっちゃうんすよね。

ってことでウレタンリングを剥がします。

端をカリカリやってるとペリッといけます。

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もうただこれだけ。

ウレタンリング接着

さて、交換されるイヤーパッドもウレタンリングもゴミ箱へポイしたのであとは変えるだけ。

左手は添えるだけ。
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これがウレタンリングの外装。

ちなみに片耳分しか買ってなかったので、写真撮ったあとにもう1パック購入しました。

パッケージにはMDR-7506と書いてありますが、どちらもこのウレタンリングが純正なのでご心配なく。

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さて、取り出しますとこんな2層形状の円形スポンジが出てきます。

間違えて接着前に中央の円スポンジをくり抜くことなかれ。

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裏面は両面テープになってます。

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この両面テープを剥がして、見えているドライバーユニットがきれいに隠れるように、先程剥がした古いウレタンリングの接地面に貼っていくわけです。

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貼った状態がこちら。

よし、完成!

ではなく、真ん中を摘んでくり抜きます。

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外周はバッフルに貼り付いているので、貼り付いてない中央部分は思いの外ペリッと剥がれました。

これをもう片方にも行い、いよいよイヤーパッドを実装です。

イヤーパッド取り付け

お待ちかねのイヤーパッド交換。

開封の儀

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はい、かっこいい。

せっかくなのでイヤーパッドの厚みを測ってみました。

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ちょっと光で見づらいんですけど、約18.2mmでしたね。

念の為、ゴミ箱へポイした元々のイヤーパッドをサルベージして実測

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約16mmの厚みでした。
経年でだいぶ潰れてペラペラになっているので、元々はもっと厚かったはず。

誰かMDR-CD900STの純正イヤーパッド「2-115-695-01/02」の厚みをご存知の方教えて下さい。
一応ネットで調べると20mmらしいです。

どちらにせよYAXI STPAD-DX-LRはもっとゴリゴリ分厚いのかと思ってたら、純正とさほど変わらないんですね。

分厚いと密閉度が増し、ドライバーユニットと耳の距離が離れるので、その分だけローが増すわけですが、測ってみて意外と話に聞いていたより音の変化はないのではなかろうかと胸を撫で下ろしました。
(気にしてたんかい)

さて、前情報はさておき取り付け。

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なんてことはなく、外したときの逆工程を踏むだけ。

溝にビラビラを差し込んでいきます。

これを両側で行い完成です。

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早速使ってみた感想


聴き慣れてる音楽を聴いた結果…


‥‥‥


めちゃくちゃ違う!!!!!!!!



その変化はモニターヘッドフォンとしてアウトなんじゃないか??!!

と、お思いのそこのアナタ。

文字だけ読んだらそうでしょうそうでしょう。



いや、そもそも論アホみたいな話なんだけど

ここ最近MDR-CD900STの定位変だなぁ〜、スネアが若干左に聴こえるYO!
とか思ってたわけです。

ところがどっこいあら不思議

イヤーパッド変えたら定位が正しい位置で聴こえるではないか!!

どうやら、イヤーパッドの摩耗により耳との距離による音量に誤差が生じて定位がズレていたらしい。


しかもゴチャついて聴こえていたハイが分離して聴き取れるではないか!!

それも耳とドライバーユニットがべったりくっついてたせいですねぇ。


つまりね


‥‥‥


やべぇ状態のMDR-CD900ST使っていたってこと\(^o^)/

それが確認出来ました\(^o^)/

純正新品のイヤーパッドと比較しての音質差はもしかしたらあるのかもしれませんが、少なくともボロボロのイヤーパッド使ってる人は変えたほうがいい。

あと聞いていたほどローが増した実感はないですね。
どっちかっていうと、ボヤけてたローが締まった印象。

ただ、それもボロボロイヤーパッドとの比較なので、そりゃ全てにおいてアップグレードされたように聴こえちゃうよなぁ、って感じ。


ってことで個人的大満足。


見た目かっこいいし(結局
posted by mugeek at 15:04 | Comment(0) | メンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月28日

ジャズマスターとジャガーをこれから買いたい方へ伝えたい弦落ち問題

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弦落ち


まず最初に伝えたい。

そこのカートコバーン好きな君。
田淵ひさ子に憧れて透明な少女になりたい君。

ジャガーとジャズマスターは弦落ちするぞ。
必ずするぞ。

弦落ちってのは、いわゆるサドルからズレたり、1弦がフレットから落ちたりするアレですね。
その結果音が途切れる。

ジャガーとジャズマスターのサドルはネジ頭のないネジみたいなやつで、弦が乗る専用の溝があるわけでなくネジに乗っかってるだけなのでズレやすいんすよね。
特にジャガーはショートスケールなんでもう酷い。
テンションがゆるいからね。

弦落ちはまともに演奏なんて出来ないレベルなので、普通は対策をする。
それかもうジャガーとジャズマスターは使わない。

この選択肢しかない。

でも君は買いたいらしい。

だから買う前に色々把握しとこう。

そもそも設計ミス?


1958年ジャズマスター発売

以前ブリッジミュートについての記事でも触れたんすけど、Fender社がストラトを最初にリリースした1954年時点では、弦のゲージが13-54のゲージだったんすよね。

んで、ジャズマスターが発売されたのも1958年でまだまだ13-54のゲージだったんすよね。
だから張力がバリッバリあるので、サドルがただのネジでも全然抑えこめたんすよね。

その後ジャガーが発売されたのが1962年で、その時代でもまだ13-54のゲージ。
ようやくライトゲージが誕生したのが1968年。
ただし、そのライトゲージも12-50というゲージなんすよね。

ソリッドギターというものが誕生して約70年で実は歴史が浅くて、50年前ですらまだそんなゲージ。
そんななかで音を歪ませたり、そこからロックが生まれたり、BPMが上がったり、メタルが生まれて速弾きが生まれたり、でようやく今のゲージが誕生するわけ。

てか未だに新たなゲージ発売されるしね。

ってことで、ジャガーやジャズマスターの弦落ちって割と現代の音楽のジャンルが発展したことによって生まれた現代病。

弦落ち対策


太い弦を張れ

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ってことで、弦落ちしちゃうなら本来のゲージ張っちゃえばいいじゃん。

13-54あるいは12-50張っちゃおう。

当時ジャズマン達のエレキギターはレスポール使用者が多かったんですよね。
それに対抗して誕生したのがジャズマスター。

よし、ジャズやろう。

え?違う?

バズストップバー

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ジャズやんない?しゃーないロックやるか。

弦が細くなっちゃって張力が足りないなら足してやればいい。

ブリッジからサドルに向かう弦に角度を付けることで張力を足すのがバズストップバー。

これによって太い弦と同じような張力が発生し、サドルを抑えつけて弦落ちを防ぐって仕様。

ちなみに米津玄師さんが使ってるジャズマスターはINORANさんのシグネチャーモデルで、販売時から元々バズストップバーで張力を稼いでます。

音の変化としてはややブライトになるのと、演奏性としてもテンションがあがるので若干弾き難くなります。

ムスタング用ブリッジ(サドル)

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溝がないなら作ってやればいいじゃない。

ってことで、一番対策としてやってる人が多いのがこれ。
ムスタング用ブリッジに替える。

ブリッジって言ってるけど、何もブリッジごと変えなくてOKです。
サドルだけ変えれば大丈夫。

安価なのはバズストップバーなんですが、やっぱり演奏性と音が変わるのでこの変更を好む人が多いです。
既にこの変更がされた状態で販売されてるギターも多いです。

ただ、ジャガーに関してはショートスケール(610mm)なのでジャズマスターのレギュラースケール(648mm)よりそもそもテンションが低いんですよね。
なのでジャガーは更にバズストップバーも合わせてカスタマイズしてもいいかもしれません。

まとめ

ほかにもカートコバーンみたいにレスポール用のブリッジ穴開けてとりつけるとか、マスタリーブリッジってものを取り付けるとあるんですけど、結構敷居が高いので中々手を出しづらい。

正直、太い弦を張れ!とかはふざけましたすんません。

バスストップバーとムスタングサドルが容易に出来る弦落ち対策です。
とりあえずサドル変えてみて、まだ足んねぇなって思ったらバズストップバーも取り付けるとか、またはその逆の手順で組み合わせていくのが吉。

あとはもう自分の好きなアーティストの対策を見て、真似しちゃえばいいですよ。
posted by mugeek at 00:51 | Comment(0) | メンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月14日

Gibson / Fenderのメーカー推奨弦高

以前、最適な弦高について、という記事を書いたんですが

実際問題、作った奴が推奨してるのが一つの答えなわけで

ひとまず、出された料理を味変しないで食べてみよう

おいおい、その牛丼は紅しょうが丼になってねぇか?

まったくけしからんな

シェフの気持ちを分かってないよ



僕は牛肉が隠れるほどの七味丼が好きです。


ギブソン社 推奨の弦高



ギブソン社推奨って言っても、言わずもがなレスポールのことですよね。

現行で販売されているレスポールの推奨弦高は

1弦 12F 1.2mm
6弦 12F 2.0mm
※010-046 ライトゲージ時


こちらの値が推奨となっております。

但し、現行のギブソンレスポールのR(アール)の値は405Rとなっており、上記の弦高で問題ないのですが、ヴィンテージのレスポールは
305Rとなっているため、1弦は高くした方がいいでしょう。

ちなみに、山野楽器が輸入代理店だった時代の推奨弦高は

1弦 12F 1.5〜1.7mm
6弦 12F 2.0〜2.2mm


と、されていたため305Rのレスポールをお使いの方はこちらを参考にするといいと思います。

※アール(R)の値
現行レスポール : 405R
ヴィンテージレスポール : 305R



フェンダー社 推奨の弦高


こちらもフェンダーと言いつつストラトメインの話ですが、テレキャスやジャズマス等にも通じる話ですのでご参照をば

1弦〜6弦それぞれ
17F 4/64"(1.58mm)
※010-046 ライトゲージ時


こちらがフェンダー推奨の弦高となっております。

ただし、現行のストラトは指板のアールが254Rで、上記はその値ですが、ヴィンテージのストラトは184Rと相当にアールがきついです。

当時のメーカー推奨が約1.8mmとかだった気がします。

そうなるとギブソンもフェンダーも、ヴィンテージものの弦高が1弦2.0mm・6弦2.5mmでセッティングされるのもうなづけますね。

※アール(R)の値
現行ストラトキャスター : 254R
ヴィンテージストラトキャスター : 184R


まとめ


上記がメーカーが推奨してるセッティングなわけですが

当然、アールや弦のゲージ、チューニングによって変わるのでね

その辺の兼ね合いによって、更に突き詰めていくと良き



一応参考までに

アールが大きければ大きいほど、チョーキングで音詰まりが無くなるので弦高は下げられます

弦のゲージが太ければ張力が増すので、弦高は上がりますし
逆にゲージが細ければ弦高は下げられます

チューニングも半音下げにすると、張力が弱まるのでやっぱり弦高が下げられますね

そんなわけで、速弾き系のギタリストは09-42のゲージを使ったり、半音下げにしたりしますね。

例えばイングウェイは008-011-014-022-032-046という5,6弦のみレギュラーで、1〜4弦が細い上に半音下げだったりします。



メーカー推奨を目安に、自分のプレイスタイルの上調整していくといいかもしれません。

では、良い弦高ライフを

posted by mugeek at 06:00 | Comment(0) | メンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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