2025年05月22日

中田ヤスタカに憧れて始めたトラックボール人生、TB550にたどり着いた話

神様、仏様、中田ヤスタカ様


僕がトラックボールを使い始めた理由は、
中田ヤスタカが使ってるとサンレコかなんかで見たからである。
もっと言えば「中田ヤスタカがそうしてるなら、たぶん俺もそうなるべきなんだろうな」みたいな雑な信仰心からである。
そういうタイプのやつ、います。僕です。

その頃中田ヤスタカ(以降ヤっさん)は僕の記憶では最初だけM570だった気がする。
気がするだけで、調べたらTB-150nだった。
僕の脳みその信用「行けたら行くわ」と、どっこい。

そんで最初に使ったのは当時人気だったロジクールのM570。親指で転がす青いボールのやつ。
めちゃくちゃ未来感あった。自分の親指で未来を回してる気がした。
それが現実と気づくまで、だいたい2週間。

チャタリング地獄篇

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M570、使い心地は最高。
すぐ慣れた。
でも半年くらいでチャタリングが発生する。
平均1年。
ダブルクリックしてないのにダブルクリック。
DAWでリージョンをつかもうとして「ガッ」て切れる。
これが現実。
僕はこれをたぶん合計4台は買った。
自分でも意味がわからない。
おかしいと思いながら、気づいたらまた同じやつをカートに入れてる。

ロジクールのサポートは神対応だった。
新品すぐくれる。
むしろ早すぎて、だんだん申し訳なくなってきた。
最後の方は「まだ使えるけど、念のため」ぐらいで交換してもらっていた。
もはやそれは交換というより請求。

中指フェーズ突入

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そんな中、2013年のある日知ってしまう。
中田ヤスタカはSlimBladeを使っている。

もしかして、親指は初心者用…?
プロは大きい玉を転がせてナンボ...?

といった具合で、もう情緒がガタガタだった。
でも信者としては追随するしかない。
そして買った。中央にでっかいボールがあるやつを。

指先で転がす感じ。もうボール感すごい。
なんなら「野球部かな?」ってくらい手首使う。

が、全然慣れない。神の指は遠い。
何回やっても中指がなじまない。
なるほど、エアーマンを倒せない人の気持ち、わかります。

どの指でボール触っても、なんかエロい動きになるし、
細かい操作できないし、
画面端までカーソル持ってくのに、肩ごと動かすレベル。
なにこれ。指じゃないの?上腕二頭筋の戦いなの?

ボールは大きいのに心が小さくなっていく。

毎日「慣れろ…これは神の器具なんだ…」って呪文のように唱えていたが、
だんだん音楽作るのが嫌になってきたので、これはもう無理だと悟った。

意思を持ったポインターとの戦い

「ロジクールが壊れやすいなら、エレコムでいけるんじゃないか」と思った。
なんか見た目似てるしボールも赤くてかっこよかったし。
使ってみた。

すぐ違和感。
なんか…動きが“気配”で動く。
カーソルが「おいでおいで」してるのに、指がついていかない。
止まらない。止まったと思ってもたぶん止まってない。

あとボールが独特すぎて、
「今の滑り…なんか滑りすぎてない?」って気持ちになる。

はっはーん。僕くらいのトラックボールマスターになればわかるぞ。
これはボールを変えたら全て解決するぞ!

とドヤ顔でいきり立ったのもつかの間

全然違った。

まさかトラックボールに振られるとは思わなかった。

その後、風の噂でメルカリに渡航した話も聞いたが、それはまた別のお話。

TB550、すべての終着点

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2020年にもなるととM570はtだSWだを経てERGO M575に姿を変える。
これがチャタリングとかもないしゴールだと思った。
「あ、あたしこの人と結婚するんだ」

と思ったけど人は欲深いもので、すぐマリッジブルー。
今度は手首の疲労とか気になりだす。
付き合ってた頃は優しかったのに・・・。

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で、現れた男前、KensingtonのTB550。
見た目もタイプ。値段もちょうど良い。
そんで角度がついてる。手のひらが休んでる。肘が泣いて喜んでる。

いろいろトラックボール使ったけど、ロジクールの感覚にとにかく近い。
たぶん前世双子。
当たり前だけどポインターは止まる。
しかも壊れない(今のところ)。
Bluetoothも2台接続でドングルあるからMAX3台いける。

「これ、最初からこれでよくない?」って言ったら、
過去の自分がロジクールを並べてこちらを見ていた。
いや、いい。もう、いいの。

結局どうなのって話
中田ヤスタカは変わった。
なんなら今TrackPadだし。
ありゃ無理よ。

僕は変われなかった。
だから今はもう信仰ではなく、実用に生きている。

結婚すると女性は機能性を重視するらしい。
なるほどそりゃそうか。

親指派のDAWユーザー、
TB550が正解です。

この文章、TB550で書いた。
指の調子はいい。肘も快適。
でも部屋の片隅で、でっかいボールのマウスがこっちを見てる。
気づかないフリしてる。

20250522_130128.jpg

なお、ボールだけM570の青いの流用してる。
ボールはサラサラしてない方が個人的には好み。

Kensington ケンジントン Pro Fit🄬 Ergo TB550 ワイヤレストラックボール 無線 特許取得ボール取り出しボタン Bluetooth@Low Energy 機能ボタン9個 K72196JP
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2021年11月12日

ドラムの2mix(ステム)の簡単な処理Tips

ドラム音源で楽したい


基本、本チャンではドラム音源をパラ出力するもんだけど、それでも楽したい時がある。

デモだとAddictive DrumsであったりSSDなんかが人気で、まぁちょっとでも派手にイケてる感じで鳴らしたい。

進捗を人に送ったり、ドラムのステムを聴かせたり、ってか自分のテンション上げる為だったり。
なんなら昔はドラム音源をパラ出ししないで曲をアップしてるインターネットマン達も多かったので、それを踏まえ簡単なメモ。

トップエンドに輝きを

いわゆる空気感とされる10-15kHzのシェルビングのブーストが有効とされています。

Waves公式で



こういったVitamin Sonic Enhancerを使用した動画もあります。

解説によると

サウンドがぼんやりしている場合:
トップエンド(10-15kHz以上の領域)のシェルビングをブーストをほんの少し加えることで、トラックに空気感を与える効果がもたらされます。可能性として危険なのは、シンバルやハイハットのレベルが、その他のドラムキットと比較して上がりすぎてしまうことです。サウンドの鈍さを解消するための別の方法は、Aphex Vintage Aural ExciterやVitamin Sonic Enhancerのような高域強化用プラグインを使用することです。以下のビデオでは、エンジニアのMiles Walker(Beyonce, Sia)がVitaminを用いたミキシングとマスタリングについてのデモをしています。

出典:Waves Audio マスタリングEQのタメになるTips10選

高域強化用プラグインのエンハンサーといえば、似たようなもので高次倍音を足すエンハンサーとしてSONNOX Oxford Inflatorがある。

個人的には無人島に持っていきたいレベルのプラグイン。

Sonnox公式の動画をMediaIntegrationが日本語字幕つけてくれた動画がございまして、それがこちら。



記事での解説は「MixがうまくなるTips」という連載の「平凡なドラムトラックに輝きを」という記事になってます。

こういったプラグインで味を加えることが大事

魔法の周波数8kHz

ビートルズが使っていたことで有名なEQに「RS135」がありますが、どんなEQかというと8kHzをただブーストするためだけのEQ。
(実際には16.4kHzを半分にしたので8.2kHzだという話もある。)
しかし、これが大事。

高域は人間の耳に透明感を与える効果があります。
あとになってラウドネス曲線なんてものが出来てから分かるのですが、8kHz近辺は高域の中でも人間の耳がキャッチしにくい周波数なんですよね。
だからブーストして、人間の耳に拾わせてやるわけです。

この周波数の出方で、音が急にプロっぽくなります。

昨今の音源は既に派手なものもあり、必ずしもドラムの2mixに必要とは言えませんが、必要に応じてブーストしてあげると、より抜け感と派手さは足されます。

パラレルでディストーション

これはさらにハードに聴かせたい時におすすめ。
ピークがマイルドになるので、聴覚上の量感よりミックス内で邪魔をしてこないのが良いところ。

Step 10 : ディストーションでアグレッシブさを加える
この時点で、ドラムの音はかなりうまく "ミックス "されているはずです。音色やダイナミクスの観点から見ても、ドラムはトラックの中にうまく収まっており、ボーカルの邪魔になることはありません。しかし、ドラムのサウンドにエッジを効かせ、攻撃性を加え、ジャンルによっては、リスナーにもう少しハードに響かせたいとしたらどうでしょうか?パラレルディストーションを追加してみましょう。これにより、あなたのドラムがミックスの中で「主張をする」ことができるようになるでしょう。

MDMX Distortion Modules を Aux センドに立ち上げ、ドラムバスの信号をこのパラレルドライブチャンネルにルーティングしてみてください。ドラムに厚みと色が加わったような感覚がすぐに得られるはずです。曲に合ったサウンドを得るために、ディストーションシェイプとゲインノブを弄ってみましょう。プラグインのコンプレッション設定をいじって、ディストーションのダイナミックな特性を変えることもできます。MDMX Distortion Modules のEQをシェイプすることで、ミックスの中でより大きな音を出したい特定の周波数領域を微調整することができます。

出典:11のステップでプロのサウンドへ。ドラムのミキシング

個人的には同じWavesのディストーションでは「Manny Marroquin Distortion」の方が扱いやすくて好みです。

リバーブやらバスコンプやら

音源に対しての処理ってことを考えて、空間系は割愛してます。
音源の方のルームマイクなんかを大きく出したり、リバーブを足すといいでしょう。

バスコンプは狙った音に対して各自選ぶのがいいでしょう。
僕はSSLを使うことが多いです。
昔はL1とかも使ってました。
最近だとVSC-2だったり、Shadow Hillsだったりも人気ですね。

あくまで趣旨は音源そのままの音だと物足りないので、楽に派手にって感じなのでその辺は頑張りたくない。
どうせあとでガッツリやるんだし。

多少手の込んだH-Compを使ったやり方だと


出典:リズム隊のミックスTips! – Vol 5 ドラムバスミックス編

知りたい方はどうぞ。
posted by mugeek at 10:46 | Comment(0) | 挨拶・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Steven Slate Drums 5.5(SSD5.5)のベロシティ設定自分用

SSDのベロシティ


SSDってベロシティに対するサンプル数が少ないんすよね。
勿論音量自体の変化はあるんだけど、やはり打ち込みの繊細さはこの音色の差の聴かせ方が重要。

ところが、ネットでベロシティの段階をググっても見つからない。

なので自分の耳を頼りに調べてみましたので、自分用メモとして記載。

キットによっては違いがあるかもしれないので、その辺はご愛敬。

ちなみに正しくはベロシティレイヤーって言うらしい。

Kick

127〜106
105〜96
95〜74(86)
73(85)〜59
58〜44
43〜29
28〜0

Snare

127〜106
105〜86
85〜59
58〜29
28〜0

Rim Shot

127〜74
73〜0

Tom

127〜106
105〜86
85〜59
58〜44
43〜0

posted by mugeek at 09:04 | Comment(0) | 挨拶・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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