2019年09月01日

AriaProU ST400 1979年製 マツモク製 ストラトキャスター 改造品

アリアプロU ST400


20190816_163513.jpg
なんか書いてねぇなぁと思ったら自分が一番触ってるギター書いてないことに気付いたんご

ってことで、大好きなアリアプロUのジャパンビンテージの1本

ペグとかブリッジとかは全部替えちゃってるんで、オリジナルはボディーと電気系統ですね。
以前書いた【Greco SE500 1979年 フジゲン製 ストラトキャスタータイプ SUPEER SOUNDS】ってギターと似たようなギターなので、違いと同じところを含めて伝えたい。

ヘッド
20190816_163521.jpg
このシリーズは『STRINKIN’ SOUND』って名前
Grecoは『SUPER SOUNDS』って名前でやってましたね。
グレコもアリアプロUもヘッドはラージヘッド

このヘッドにはトラスロッドを回せるブレットナットが出てますね。
ヘッドにブレッドナットが出ているのは、Fenderでは1971年から採用された仕様。
対して、グレコの方は同じ年のギターと言えどトラスロッドの仕様がスロットナット(溝ナット)だったり、ピックアップが3wayだったり50年代っぽい仕様なんすよね。

アリアプロUの方が当時の最新系をモデルにしていたことが分かります。

ところで、グレコは50年代の模倣なのになんでラージヘッドなんよ??って思いませんか??

思うよね???(強制)

グレコがラージヘッドを作っていた理由

-制作工場
Grecoフジゲン,マツモク
AriaProUマツモク

これは当時の請負状況で、ご近所さんのこの2ブランドは、元マツモク社員の原山さんが独立して始めた原山ギターにネックを依頼してたんですよね。
んで、その受注方法が、フジゲンはマツモクを通して原山さんに依頼、のちに原山さんからマツモクに卸しマツモクがフジゲンに流す、という工程だったんすよね。

勿論、グレコもアリアプロUも上位機種はスモールヘッドなんですけど、

アリアプロUの
◆上位機種50年代仕様
◆下位機種70年代仕様

という販売仕様にグレコ側が合わせた結果、グレコ側でズレが発生したんじゃないかなぁとか思ってます。

その後、81年頃はフジゲンが原山ギターに直接発注に切り替え、そうするとやっぱりグレコは下位機種もスモールヘッドになりました。
だからグレコ側は元々スモールヘッドで行きたかったんじゃないのかなぁ。

ネックプレート

20190816_163554.jpg

シリアルナンバーは【B790152】
頭の数字二桁から1979年製であることが分かります。
工場はMATSUMOKUも文字から当然マツモク製。

以前書いた『1975年のギターの定価って現代だといくら?』から現代価値に換算して¥56,402円くらいですね。
現代価格にしても大した価格のギターではないんですけど、ボディの重さも一般的な重さでネックも強くてめちゃくちゃ弾きやすい。
このギターを手にして、ジャパンビンテージやるな??アリアプロUとマツモクやりおるな??
となったのは言うまでもない。

ボディ前面
20190816_163534.jpg

上でも書きましたが、70年代模倣だろうなと思うのはヘッドのブレットナットもそうなんですけど、ピックアップセレクターが5wayなんですよね。
そこもグレコの下位機種との差。

ピックアップはアリアプロUオリジナルのSPUというピックアップを3機詰んでます。

ちなみにブリッジはGOTOHのGE101TSに、サドルをRaw vintageのRVS-112に交換してます。

ヘッド裏
20190816_163549.jpg
ペグはGOTOHのSG381-07-L6-Chromeに交換済

ボディ裏
20190816_163602.jpg
トレモロスプリングは RAW VINTAGEのRVTS-1に交換済

以下ST400についてカタログ情報spec
ボディー/センまたはアルダー
ネック/メイプルワンピース
指板/Rはローズウッド
P.U./SPU×3
V.T./1V・2T
SW/5ポジションP.U.セレクター
カラー/ナチュラル(N)・サンバースト(S)・ブラック(B)・ホワイト(W)


このボディーのセンっていうのは、ナチュラル(N)のみで他のカラーではアルダーらしいです。
サンバーストから見える木目も、はっきりくっきりしてないのでおそらく本当にアルダーでしょう。

ちなみにボディーは3Pですね。
全体重量は3.5kgでストラトって感じの重量。

当時のAriaProUは、結構過小評価されていて、中古市場でもこの頃のコピーは安く手に入るのでジャパンビンテージ入門としてはめっちゃオススメです。

もし見つけたら買いです。
もしくは教えて下さい。買います。

この備忘録が誰かの参考になれば、これ幸い。

したらな
posted by mugeek at 22:45 | Comment(4) | ジャパンビンテージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブレッドじゃパンになっちゃいますよ?
ブレット(bullet=弾丸に形が似ていることから)です

Posted by たま at 2020年07月20日 11:11
ほんまや!
あざます。
直しました。

> たまさん
>
> ブレッドじゃパンになっちゃいますよ?
> ブレット(bullet=弾丸に形が似ていることから)です
>
>
Posted by mugeek at 2020年07月20日 11:29
私が所有している一本はスモールヘッドで AriaProUSTAGECASTER
プレートには
MATUMOKU D771・・・と刻印されています。
どの程度の価値でしょうか?
Posted by スズキヒロアキ at 2021年02月23日 12:00
77年のST-500かと思います。
当時定価5万円で、現代価値で76,000円くらいでしょうか。(おそらく)

> スズキヒロアキさん
>
> 私が所有している一本はスモールヘッドで AriaProUSTAGECASTER
> プレートには
> MATUMOKU D771・・・と刻印されています。
> どの程度の価値でしょうか?
Posted by mugeek at 2021年02月24日 19:54
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