弦高とは?
どうですか、弦高に悩んでないですか?
人の悩みは朝食の献立から、はたまた朝はパンにするかお米にするか、悩みは幅広く尽きないですね。
そんな人生の悩みの一つ『弦高』
そもそも、弦高とは「弦とフレットとの隙間の距離」のことを指すわけですが、
まぁ基本的には大体12フレットにおける高さ、って言われています。
弦高の高さを決めるのは3要素あります。
『ナット高さ』
『ブリッジのサドルの高さ』
『ネックの反り具合』
僕は楽器を始めた時に、メイビスとかいう現代のマイルドセブンみたいな名前のイシバシ楽器製ベースを使っていたんですが、これがまーーーーーーー酷い。
もう弦高高くて、ネックが反る反る反る。
イナバウワーかメイビスのネックかってレベル。
だから弦高が低いのにめっちゃ当時憧れたし、当時から最近まで弦高低いの最強論を唱えてたんだけど、どうやらそうじゃないらしいとようやく気付き今タイピングしてるなう。
弦高の基準値幅
よく弦高が高いとか低いとか言われますけど、ぶっちゃけ基本的には「主観」ですよね。
弾きごこちやフィンガリングのしやすさなど、人によって体格も手の大きさも握力も個人差があるので丁度良いバランスは千差万別です。
例えば、体格の良い海外のアーティストなんかは意外と弦高が高い人多いし、あの速弾きお化けのイングウェイですら弦高が高い。
対して、華奢で手の小さい日本人の女性アーティストなんかは弦高が低かったりします。
でも、当人からしたらベストなバランスなんですよね。
まぁでも一応、数値上の基準値はあって
・1弦=1.0〜2.0mm
・6弦=1.5〜2.5mm
の中で収まることを基本としてます。・6弦=1.5〜2.5mm
高めの弦高
じゃあ高めの弦高って具体的にどのくらいなのよ?
ってお思いのあなた。
わかります。
僕もそう思います。
最近では「NOT低め=高め」のような風潮が現代ではありますよね。
上記、基準の中央値からMAX幅で見ると
・1弦=1.5〜2.0mm
・6弦=2.0〜2.5mm
となります。・6弦=2.0〜2.5mm
厳密に言えば指板のRに対して変わってくるのですが、その話はまた今度。
例えばESPでは高めを「1弦=1.5mm,6弦=2.0mm」を定義してたりします。
しかしながら、「高め=悪」だと思っていた若かりし頃の自分に言いたいのが、高めにもメリットが沢山あるぞと。
ネックの順反りが必ずしも悪じゃないぞと、そういいたい。
高めのメリット、デメリット
まず、一般的には張りが出ると言われていますね。
これ非常に曖昧な言葉だと思うので少し補足。
あくまで弦振動によって音が発生しているので、正しく大きく振動させることによって密度の多い音になります。
どんな音も実音と倍音によって音は構成されていますが、振動を大きく取れることでそれらの音のロスが格段に減ります。
つまるところ張りのある音に繋がり、ローミッドなどに欠損がなく、ふくよかな音が出ます。
結果、音ヌケが良くなり前に出る迫力のある音になります。
奏法としてはコード弾きや、音の切りやすいカッティングに向いています。
低めの弦高のコードはルート音が広いづらくて、人によっては歌いづらいでしょう。
対して、デメリットとしては当然弾きづらくなります。
弦の張力が増して弦が硬くなったような感覚になります。
その為、押弦が低めより困難です。
速弾きやチョーキングにはマジで適してません。
追記
コメント頂きました。ありがとうございます!
デメリットとして、弦高が高いと押弦が強くなるので音がシャープしてしまうという問題ですね。
これはもうフレットを持つ楽器において、ついてまわる問題ですね。
オクターブチューニングをしっかりしている前提で、概ね誤差ではありますが、あとは奏者の技量に任せるしかない状況で、そういった意味で奏者依存が高くなるというのもある種デメリットかもしれませんね。
低めの弦高
年々弦高の低めは下がってきています。
これはネックの進化で、ビンテージ系の指板はRがあるんですよね。
Rというのは1弦〜6弦にかけて湾曲しているカーブ具合のことです。
対して現代のギターは指板がフラットだったり、様々な特殊な指板があったりして、以前なら下げ過ぎると音が詰まったりビビったりしていた弦高の低さも対応できるようになりました。
具体的には
・1弦=1〜1.2mm
・6弦=1.5〜1.8mm
くらいですね。
多少のビビリが発生するかもしれませんが、アンプからの出音が良ければ問題ありません。
低めのメリット、デメリット
も〜〜〜〜とにかく弾きやすい。
これに尽きます。
運指はしやすいし、高速なソロフレーズが弾きやすいです。
タッピングなんかも弾きやすいですね。
当然、弦の張力は弱くなり柔らかく感じます。
対してデメリットは、弦の振動スペースが減る以上、どうしても弦の振動は殺さないといけません。
したがって密度は薄くなりどちらかと言えばハイの出る音になります。
(だからこそ、そのデメリットを補う為、速弾きのギタリストでEMGなどのピックアップを使う方もいます)
あとサスティーンは稼ぎづらいですね。
結局どっちがいいの?
一言で言ってしまえば好み!!(どーーーん!)
もう高速なソロを弾きたい人は弦高ベッタベタが最強だろうし、歌モノでコードストロークする人はある程度弦高が高い方が良いでしょう。
ただ、なんかね、僕は大人になるまで、ギターを買ったらなんでもかんでもまず速攻低めにセッティングしちゃって、このことに疑問を持ってなかったんすよね。
それでアンプだエフェクターだに「もっと太く!」なんてことを求めて買いあさってた時期があったんですが、弦高の調整だけでそのストレスから大きく開放されました。
なので、いがーーーいと弦高一つで君の問題は解決できることなのかもしれない。しらんけど。
今の時代、情報が多くあるのでいないことを願いますが、私と同じようなループに苛まれている人に届いたらいいなと思います。
弦高が高いことの一番のデメリットはピッチがシャープしやすく音痴になりやすいと思っているのですがいかがでしょうか。
とくに音数の多いコードだと綺麗に鳴らそうと強めにおさえるのでその傾向が顕著な気がします。
ま、ギター自体がピッチの悪い楽器なので気にしすぎかもしれませんがw
おっしゃる通りでピッチ問題はありますw
ちなみに記事には自分の弦高は書いてないのですが、1弦1.5mm、6弦2mmくらいです!
ネック調整して強く押さえないで弾くことを心がけてます(^-^;
そうですね、デメリットの部分加筆させて頂きます!
ありがとうございます!
> 興味深く拝見させて頂きました。
> 弦高が高いことの一番のデメリットはピッチがシャープしやすく音痴になりやすいと思っているのですがいかがでしょうか。
> とくに音数の多いコードだと綺麗に鳴らそうと強めにおさえるのでその傾向が顕著な気がします。
> ま、ギター自体がピッチの悪い楽器なので気にしすぎかもしれませんがw