はじめに
専門的な話なので素人がマネしようとすると意外と失敗しちゃう塗装。
思っているよりも塗装って薄いんですよね。
なので後から修正しようって考えだとまず失敗する。
上からラッカーで埋めようとか、ヤスリであとで整形しようとか。
それって正直無理な部類です。
0.5mmの傷をラッカーで埋めようとか
0.3mm厚く塗っちゃったからあとでヤスリで平らにしようとか
ラッカーで0.5mmって相当な厚さですよ。
厚く塗った部分をヤスリで削ってたらその周りの薄い部分は確実にハゲる。
なんでこう決めつけてるかと言うと
過去何度も失敗してきました(キリ
勿論修正出来る範囲はありますよ。
ただ液だれとか起こしたのは厚すぎるので不可能だと思います。
まず乾くのに相当日数いりますしね。
とにかく重要なのは、下地!
吹き付ける前の準備が超重要。
バンドもドラムが大事でしょ?
やっぱり土台がクオリティに左右するのです。
下塗り塗料
おおまかに楽器の塗装において下塗り塗料は4つだけ抑えておきましょう。
塗装業界ではもっと細かくありますが、楽器に関しては4つ。
・プライマー
・サーフェーサー
・プラサフ
・フィラー
塗料の密着性を高める下塗り塗料。
例えば直接木材にラッカーを吹き付けると木がラッカーを吸っちゃうので、木にも良くないし何より直接吹き付けは木が吸い込みを止めてようやく塗料が重なっていくので、何度も何度も吹き付けないと目的の色が出始めない。
◆サーフェーサーとは
通称サフ。
基本的にプライマーのあとに塗る塗料。
まず役割は目止め。所謂細かい傷を全て埋めて平らにする役割。
そしてサフにはのちに吹きかける塗料の色味を出すための役割もあります。
大きくサフは3色あって、・ホワイト・グレイ・ブラックです。
重ねる塗料の明るさに応じて対応したサフを吹きかけます。
◆プラサフとは
超便利なプラサフ。
その名の通りプライマー+サーフェーサー。
目止めも出来て塗料の吸い込みを抑える優れもの。
そして経済的。
ただ意外とギター制作の現場であまり使われない。
プライマーもサフも吹き付け後ヤスリがけしますのでね。
一回でまとめようとするとどうしても厚くなりがち。
ただ、こだわらなければ有用です。
◆フィラーとは
木材の凹凸やひび割れ、巣穴を埋める役割。
実際の成分は違うのですが日本では「との粉」というものがフィラーとして扱われています。
サフと同じく目止めの役割があるのですが、サフよりも凹凸が激しい場合に使われます。
フィラーはそれでも万能ではなく、しっかりした傷に関してはパテを使用した方がいいです。
まとめ
全て順番に行う場合
図のような形が正しい形になります。
実際はもちろんこんな直線ではありません。
ただ、まずはとにかく平らにする準備が大切です。
傷が大きければパテ、指先で気になる程度の凹凸はフィラー、より繊細な凹凸はサフのイメージでいいでしょう。
もちろん、それぞれ各下塗り塗料を吹きかける際のヤスリがけは必須です。
下地の番手は#400番が丁度良いと思います。
すごく巧く吹き付けられてたら#800番なんかでもいいと思います。
塗装はとにかく忍耐と我慢が大事。
こうなってしまった以上、カラースプレーを塗ろうと思っているのですが、その前にプライマーというものを塗った方が良いのかな?と当記事を見て思いました。
何かアドバイス等を頂けると助かります。
ちなみに元の塗料はポルウレタンです。
返信遅くなって申し訳ございません。
コメント頂き誠にありがとうございます。
下地の白はおそらくサフだと思いますので、タッチアップ塗装の場合プライマーは必要ないかと思われます。
最初の小さな穴がどの程度の深さかによりますが、深いようでしたら木工パテで整えるといいと思います。
ちなみにタッチアップ補修においては、元がウレタンでもラッカーを吹き付けたのち、ウレタンクリアを吹きかけ、バフがけをするのが一般的です。
ラッカー吹付けに関しては、スプレー直だと散るので、局部塗装に向いたエアブラシを使うと上手くいくと思います。
返信遅くなって申し訳ございませんが、まだご対処済んでないようでしたら、ご参考までにどうぞ。