2019年09月28日

ジャズマスターとジャガーをこれから買いたい方へ伝えたい弦落ち問題

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弦落ち


まず最初に伝えたい。

そこのカートコバーン好きな君。
田淵ひさ子に憧れて透明な少女になりたい君。

ジャガーとジャズマスターは弦落ちするぞ。
必ずするぞ。

弦落ちってのは、いわゆるサドルからズレたり、1弦がフレットから落ちたりするアレですね。
その結果音が途切れる。

ジャガーとジャズマスターのサドルはネジ頭のないネジみたいなやつで、弦が乗る専用の溝があるわけでなくネジに乗っかってるだけなのでズレやすいんすよね。
特にジャガーはショートスケールなんでもう酷い。
テンションがゆるいからね。

弦落ちはまともに演奏なんて出来ないレベルなので、普通は対策をする。
それかもうジャガーとジャズマスターは使わない。

この選択肢しかない。

でも君は買いたいらしい。

だから買う前に色々把握しとこう。

そもそも設計ミス?


1958年ジャズマスター発売

以前ブリッジミュートについての記事でも触れたんすけど、Fender社がストラトを最初にリリースした1954年時点では、弦のゲージが13-54のゲージだったんすよね。

んで、ジャズマスターが発売されたのも1958年でまだまだ13-54のゲージだったんすよね。
だから張力がバリッバリあるので、サドルがただのネジでも全然抑えこめたんすよね。

その後ジャガーが発売されたのが1962年で、その時代でもまだ13-54のゲージ。
ようやくライトゲージが誕生したのが1968年。
ただし、そのライトゲージも12-50というゲージなんすよね。

ソリッドギターというものが誕生して約70年で実は歴史が浅くて、50年前ですらまだそんなゲージ。
そんななかで音を歪ませたり、そこからロックが生まれたり、BPMが上がったり、メタルが生まれて速弾きが生まれたり、でようやく今のゲージが誕生するわけ。

てか未だに新たなゲージ発売されるしね。

ってことで、ジャガーやジャズマスターの弦落ちって割と現代の音楽のジャンルが発展したことによって生まれた現代病。

弦落ち対策


太い弦を張れ

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ってことで、弦落ちしちゃうなら本来のゲージ張っちゃえばいいじゃん。

13-54あるいは12-50張っちゃおう。

当時ジャズマン達のエレキギターはレスポール使用者が多かったんですよね。
それに対抗して誕生したのがジャズマスター。

よし、ジャズやろう。

え?違う?

バズストップバー

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ジャズやんない?しゃーないロックやるか。

弦が細くなっちゃって張力が足りないなら足してやればいい。

ブリッジからサドルに向かう弦に角度を付けることで張力を足すのがバズストップバー。

これによって太い弦と同じような張力が発生し、サドルを抑えつけて弦落ちを防ぐって仕様。

ちなみに米津玄師さんが使ってるジャズマスターはINORANさんのシグネチャーモデルで、販売時から元々バズストップバーで張力を稼いでます。

音の変化としてはややブライトになるのと、演奏性としてもテンションがあがるので若干弾き難くなります。

ムスタング用ブリッジ(サドル)

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溝がないなら作ってやればいいじゃない。

ってことで、一番対策としてやってる人が多いのがこれ。
ムスタング用ブリッジに替える。

ブリッジって言ってるけど、何もブリッジごと変えなくてOKです。
サドルだけ変えれば大丈夫。

安価なのはバズストップバーなんですが、やっぱり演奏性と音が変わるのでこの変更を好む人が多いです。
既にこの変更がされた状態で販売されてるギターも多いです。

ただ、ジャガーに関してはショートスケール(610mm)なのでジャズマスターのレギュラースケール(648mm)よりそもそもテンションが低いんですよね。
なのでジャガーは更にバズストップバーも合わせてカスタマイズしてもいいかもしれません。

まとめ

ほかにもカートコバーンみたいにレスポール用のブリッジ穴開けてとりつけるとか、マスタリーブリッジってものを取り付けるとあるんですけど、結構敷居が高いので中々手を出しづらい。

正直、太い弦を張れ!とかはふざけましたすんません。

バスストップバーとムスタングサドルが容易に出来る弦落ち対策です。
とりあえずサドル変えてみて、まだ足んねぇなって思ったらバズストップバーも取り付けるとか、またはその逆の手順で組み合わせていくのが吉。

あとはもう自分の好きなアーティストの対策を見て、真似しちゃえばいいですよ。


posted by mugeek at 00:51 | Comment(0) | メンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月21日

ストラトのペグ交換〜取り付け編〜

前回書いた『ストラトのペグ交換〜穴埋め編〜』の続きです。

前のペグで空いていた穴を埋めて下準備が終わっているところからのスタート。

なお、同タイプのペグ交換をするだけならこの記事はなんの参考にもならないことは言うまでもない。

ブッシュ

穴径

さて、測らなくてもだいたいペグなんて径がロトマチックの「10mm」か、クルーソンの「8.8mm」なんすけど、それこそバッカスの入門者用とかインドネシア産のスクワイヤーとかだと径の太さバラバラなんすよね。

ってことで念のため計測。

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さすが日本人、古くとも正確で「10mm」ジャストを示す模様。

今回、取り付けたいのはクルーソンタイプなので、当然このままだとゆるゆるガバガバになってしまう。

一応、GOTOH社製の商品ってオフィシャルのプロダクトページに細かい径が書いてあって、僕が取り付けたいSD91のブッシュ径は「8.8mm」。

実際に計ってみると

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ノギスで測ると「8.7mm」を示しておりますが、まぁ計り方による誤差ですかね。

こんな時は専用のコンバージョンブッシュを用意する必要があります。

今回用意したのがこちら

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クルーソン社が出しているブッシュです。

外径10.5mmの内径6.35mmのタイプ。

ちょっと外径太いのにしたのは、実は穴全部計ったら一つ10.3mmの穴とかもあったので念のためです。
基本的には10mmや9.98mmの物を用意した方が後が楽です。

取り付け

とにかくトントン叩いてハメていく原始的な方法で取り付けます。

注意事項としては、苦情に気をつけましょう。(経験談)

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この時使うのは、鉄製ハンマーじゃなくて叩く部分が樹脂で出来ているやつですね。
鉄製だと傷ついてしまうので。

と、思いきや10mmに10.5mmをハメるのは中々しんどいんで鉄製もちょっと使いました・・・。
まぁめっちゃガッチリハマったんで結果オーライで。

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全部ハメた状態がこちら。
どーでもいいけど、なんかこの状態のヘッドのネックたまに売ってますよね。

ってことでこっからペグを取り付けていきます。

ペグ

設置

ヘッドの裏側からペグをひとまずハメます。

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とりあえず設置して、ビスも何もつけてない状態です。
その状態で定規などで揃えて、穴を空ける位置にペンでしるしをつけていきます。

この時、ヘッド表を机に当てちゃうとペグが浮いちゃうので、フィンガーボードとヘッドの頂点になんでもいいんで挟んで机に置いた方がいいっす。

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この黒い点が、油性ペンでつけたしるしです。

穴あけ&ビス留め

黒い点に対して千枚通しで穴をゴリゴリ開けていきます。

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とりあえず軽くでやっても結構穴が開くんですが、千枚通しの柄に対してハンマーでトントン当てるとさらに掘れます。

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掘った穴に対してペグを取り付ける前に、ビスを回していってネジ穴をまず開けます。
開けきったところでネジを再度外します。

ペグ取り付け

ペグを改めて取り付けて、既に開けているビス穴に対しビスをハメていきます。

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以上で完成です。

どうでしょうか?

ちょっと曲がった感も無きにしもあらずですが中々綺麗に出来ました。

これロトマチック径からクルーソンの交換なんで、ブッシュでどうにか出来ますが、逆は穴の拡張が必要なんでもっと大変です。

ぶっちゃけ最初から、希望スペックのギター買えってことだな。

チャンチャン

posted by mugeek at 00:21 | Comment(0) | リペア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月19日

ストラトのペグ交換〜穴埋め編〜

ペグ交換するのはこいつ


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以前書いた『Greco SE500 1979年 フジゲン製 ストラトキャスタータイプ SUPEER SOUNDS』の記事のギターのペグがショボいんすよ。

しかも古いオリジナルタイプのペグなのでこれまた厄介。

穴開け無しで装着出来るペグもあるにはあるんですが、一応50年代の模倣ってことなので折角ならクルーソンタイプのペグを付けたいなぁと思いまして、用意したペグはこいつ。

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みんな大好きGOTOH社のSD91-05M-L6-Nickelですね。
マグナムロックじゃなくて普通のやつなのでそんな高くないやつです。

まずは取り外し

表から六角をスパナで外した状態がこちら

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穴が一個のタイプなんですねぇ

ちなみにグレコ製のペグの裏側はこうなってます。

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ひとつ穴で支えてるタイプになります。

穴埋め

さて、穴埋めに今回使うのはこの3つ。

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竹串とみんな大好きタイトボンドは言わずもがな、僕はスポイトを使います。
タイトボンドは水溶性なので洗えば綺麗になるんですよね。

ってことで穴にスポイトでタイトボンドを垂らし、竹串をブッ刺していきます。

ちなみにネジ穴とかであれば、爪楊枝とかで埋めましょう。

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タイトボンドの乾燥時間は30〜60分とされていますので、しばしyoutubeで動画見て過ごしましょう。

30分後

切断

乾いたところでニッパーで切断。

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切断しただけだとまだ微妙に飛び出てるので、カッターで削れる範囲は削りつつあとはヤスリでゴリゴリ。
その際、ネック表面を傷つけないようにマスキングテープを一度貼ります。
んで、竹串のところが出っ張るので平坦になるようにゴリゴリ。

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最終的にこんな感じでヘッドの表面と竹串が平らになります。
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剥がすとだいたい平らになってるの分かりますかね?

これでペグを取り付ける為の下準備が完了。

作業時間にして1時間くらいかな?
あ、あとネック本体はボディから取り外して作業してます。

ってことで次回いよいよペグ取り付け。

→→後編「ストラトのペグ交換〜取り付け編〜
posted by mugeek at 20:20 | Comment(0) | リペア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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