2019年03月31日

Greco SE500 1979年 フジゲン製 ストラトキャスタータイプ SUPEER SOUNDS

Greco SE500


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去年ヤフオクで購入して放置していた1本。
実は状態が結構悪かったんですが、色々拭いたり磨いたりして割と見れる見た目になりまんた。
ただ、汚れやサビが目立っていただけで、綺麗にしてあげたらフレットの減りも少ないし良い子。

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SE500というシールが貼ってありますね。
品番から分かりやすく、当時¥50,000円のおぎたー。
ペグがあんまり良くないんですよねこれ。

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シリアルナンバーは【H791063】です。
アルファベットを除いて頭二桁が年代ってことで1979年製ってことがわかります。

以前書いた『1975年のギターの定価って現代だといくら?』から現代価値に換算して約¥70,000円くらいですね。
79年くらいになると、現代とそこまで大きく物価指数も変わらないみたい。

ちなみにグレコにもマツモク製が勿論あって、ネックプレートに「MATSUMOKU」って書いてあるのがマツモク製。書いていないのがフジゲン製です。

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SUPER SOUNDSってネーミングで、よくよく考えるとすげぇ安直なネーミング。

だってさ、直訳したらさ


超音!


超!!!音!!!()


ってことですよ・・・どういうこと・・・

クリリンのことで怒ったんですかね?(はなほじ

ちなみにストラトタイプがSUPER SOUNDS()に対し、テレキャスはSPACEY SOUNDSって名前です。

ボディ前面
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ボディ背面
20190331_171531.jpg
これピックアップセレクターがなんと3WAYなんですよね。
フロント+センターとかセンター+リアとか出来ない仕様。
なんだよ不便じゃねえかって思いがちですけど、実はストラトキャスターがFender社から発売された1950年代はむしろそれが当たり前だったんですよね。

んで、上の画像のヘッドを見てもらうと分かるとおり、ヘッドからトラスロッドは回せない仕様なんですよね。
この仕様も1950年代のFender社のストラトと同じ仕様。

ってことから、このギターは勿論コピー品なわけでして、元にしたのが1950年代のストラトだったんでしょうね。
ネックがワンピースメイプルネックのDシェイプなので、モチーフは1959年かな??

ただし、ヘッドはラージヘッドという、いわゆる70年代仕様。
コピーしきれてへんなぁ、で片付けても良いのですが、これには深い深い海よりは深くない事情がある模様。

当時マツモクから78年に独立した、原山さんという名工がおりました(ご存命)

簡単に言うとマツモクにせよフジゲンにせよ、1ピースネックは原山ギターに発注してたんですよね。

その当時の納品形態が、一度マツモクに卸したのちマツモクからフジゲンに卸す形だったようです。

で、当時マツモクが担当していたAria pro2においては1970年代コピーを作っていた関係で、原山さんからマツモクへの納品がラージヘッドのネックになるのはそりゃ当然。

だから、必然的にマツモクのネック卸し先のフジゲンのギターもラージヘッドになったと想像してますがどうでしょう?

以下SE500についてカタログ情報

spec

Body
セン単板ボディ
ボリューム・コントロール×1
トーン・コントロール×2
3段階切り替えスイッチ
PU-100Wピックアップ×3
トレモロユニット付き

Neck
メイプル1ピースネック(ローズ指板もあり)
ディタッチャブルネック
ドット・ポジションマーク
MH803糸巻
SE500T、SE500N、SE500W、SE500B


ちなみにT:サンバースト、N:ナット、W:ホワイト、B:ブラックです。
なので僕のギターは正確にはSE500Tってことになりますね。

ボディがセンとなっております。
センについて詳しく書いてある記事があるので良かったらご参照ください。
ジャパンビンテージの木材について

このギターなんと重量が4.1kgがあり重いです。
このSE500は重さから鬼栓と考えられます。

以上SE500の紹介でした。
ニッチなあなたの参考になればこれ幸い。

これからゴリゴリ改造していこうと思います。
posted by mugeek at 20:01 | Comment(0) | ジャパンビンテージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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