2018年04月30日

各ギターアンプのフラットセッティング

フラットとは?


一般的には下の周波数から上の周波数まで平らに整列された状態をフラットとしますね。

フラット論争は多種多様あって、上記を原音重視だなんて表現することもあります。
この場合、理論値で言えばギターで作られた音をそのままスピーカーで増幅しているような形。

対して聴覚上のフラットなんてものもあります。
これはイヤホンなんかで良くあるのですが、加工してフラットに近づける音ですね。
ドンシャリな曲もそれで鳴らせば中域が出てくるようなイメージ。

おそらくギターアンプを用いる方は最初の原音出力をご所望かと思います。

昨今アンプシミュレーターやプリアンプの技術向上も相まって、そのまま鳴らしたい人もいるかと思います。
現に著名なプレイヤーでエフェクトアウトをそのままミキサー卓へ送ってライブやる人も増えましたよね。

また、昔はアンプで音を作ったのち、エフェクターで足りない部分を補正するような音作り手法でしたが、現代では足元完結で、アウトのキャビネットの音色補正としてヘッドアンプのEQをいじることがあるかと思います。

その為、使用アンプのフラットセッティングを知ることは必要な情報だと思います。

具体的にどうするの?

さて、今回は原音出力をキモに記載します。

多くのアンプで基本的には回路としてドンシャリ寄りに作られています。
元々のヘッドアンプ内のプリアンプ部の特性がそうなのでしょう。

それを踏まえ、ここではスタジオに良く置いてある3機種を例にセッティングの考察を致します。

各アンプのセッティング


Fende twin reverb

ベース : 1
ミドル : 10
トレブル : 1

元々特性が超ドンシャリですので、周波数としてのニュートラルはこれで果たせます。
これはあくまでプリアンプの特性であり、スピーカーから出力される時にはスピーカー特性の影響を受けます。

スピーカー特性として下は800Hz以下がなだらかな減衰、上は4kHz以上が急激な減衰を果たします。

ですのでスピーカー部を含めると

ベース : 3
ミドル : 10
トレブル : 6

この辺りに収束します。

Marshall

ベース:5
ミドル:10
トレブル:5

元々MarshallのアンプはFender bassmanのコピーでしたのでこれもドンシャリ寄りです。

前出のtwin reverbのスピーカーは後面開放型スピーカーボックスと呼ばれ、共振によっても減衰が生まれます。

対してmarshallタイプのスピーカーボックスは密閉型と呼ばれ、共振が抑えられ減衰も抑えられている。

その為上記のセッティングが概ねニュートラルなセッティングと考えて良いです。

JC-120

ベース : 0
ミドル : 10
トレブル : 4

ただしこれも電気回路としてのフラットです。
これも後面開放型で、実際はスピーカー特性を考慮すると

ベース : 3
ミドル : 10
トレブル : 6

この辺りに収束します。

最後に、パッシブ回路について


上記のアンプ達のプリアンプ部は全てパッシブ回路です。

パッシブ回路とは電源を必要としないことは楽器をやっている方ならお分かりかと思います。

パッシブ回路において、目盛は足し算ではなく引き算です。

パッシブギターで言えばトーンとボリュームをマックスにしている状態がニュートラルです。
決してノブを回しているからと言って、内部の運動は0目盛から10目盛方向へボリュームを上げているわけではありません。
下げられたものを元に戻しているだけの挙動です。

イメージとしては「0」が「−10」、「10」が「0」として扱うと分かりやすいかと思います。

ギターアンプのプリアンプ部も全く同じです。

つまりアンプビルダーにとってのニュートラルはEQフルテンです。

音作りにおいて困ったらフルテンからベースとトレブルを下げるようにいじってみるのも良いと思います。
posted by mugeek at 23:20 | Comment(0) | アンプ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

1975年のギターの定価って現代だといくら?

時代とお金


昔のギターの情報とかを調べていると
「初任給1か月分」の値段だなんて言われてたりします。

お金の水準を正確に比較することは難しいのですが、ある一つの基準で推測することが出来ます。
企業物価指数と消費者物価指数というものが各年に対して割り振られてますので、それを基準にだいたいの参考として算出出来ます。

ギターの値段というのは購入者の目線での話ですので、ここでは消費者物価指数から算出とします。

なお平成に入るとほとんど物価指数は変わらないことと、あくまでジャパンビンテージという点から1970〜1988年の範囲だけ記載。

1970〜1988年の消費者物価指数


消費者物価指数(総合)
1970年577.9
1971年613.7
1972年647.8
1973年724.1
1974年877.8
1975年985.3
1976年1079.9
1977年1170.5
1978年1227.7
1979年1274.0
1980年1364.6
1981年1428.7
1982年1472.4
1983年1503.8
1984年1542.0
1985年1578.8
1986年1593.0
1987年1599.3
1988年1615.1

2014年の消費者物価指数になりますが「1791.2」となっております。

ここで我が家にあるGrecoのTE-350を例にして計算してみようと思います。
このギターは1975年製で当時¥35,000円です。

1791.2(2014年)÷985.3(1975年)=約1.82倍

これを当時定価にかけます。

¥35,000×1.82倍=約¥63,700円

つまり現代に換算すると¥63,700円と算出出来ます。

当時価格×1791.2÷対象年度の消費者指数=推定現代価格

自分のジャパンビンテージの現代価値が知りたい方はご活用下さい。
posted by mugeek at 03:27 | Comment(0) | ジャパンビンテージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月09日

『Fender Japan』シリアルナンバーの一覧と製造工場

シリアルナンバー


Fender Japanのシリアルのまとめはネットにあふれてますが、製造工場も含めまとまっているところが少なかったのと昔より検索ヒット数が減った気がしたので自分用資料としてまとめます。

良かったらご活用下さい。

第一期 Fender Japan

1982〜1984年:JV + 数字5ケタ
1983〜1985年:SQ + 数字5ケタ
1984〜1987年:E + 数字6ケタ


↑ここまでフジゲン工場製造

↓ここから・フジゲン・寺田・東海・ダイナ

1985〜1986年:A or B ore C + 数字6ケタ
1986〜1987年:F + 数字6ケタ
1987〜1988年:G + 数字6ケタ
1988〜1989年:H + 数字6ケタ
1989〜1990年:I or J + 数字6ケタ
1990〜1991年:K + 数字6ケタ
1991〜1992年:L + 数字6ケタ
1992〜1993年:M + 数字6ケタ
1993〜1994年:N or O or P or Q+ 数字6ケタ
1994〜1995年:S or T+ 数字6ケタ
1995〜1996年:U + 数字6ケタ
1996〜1997年:V + 数字6ケタ


工場は表記の「MADE IN JAPAN」で見ます。

フジゲン:ゴシック体デカール風
fujigen.png
ダイナ楽器:ゴシック体スタンプ風
Tokai.png
寺田楽器:ゴシック体(小文字)
Terada.png
東海楽器:筆記体
Daina.png

第二期 Fender Japan

全てダイナ楽器製造。
ダイナに木工設備が作られるまで「Craft in Japan」

(1995〜1996年:N + 数字5ケタ)
1997〜1998年:A + 数字6ケタ
1997〜2000年:O0 + 数字5ケタ
1999〜2002年:P0 + 数字5ケタ
2002〜2004年:Q0 + 数字5ケタ
2004〜2006年:R0 + 数字5ケタ
2006〜2008年:S0 + 数字5ケタ
2007〜2008年:T0 + 数字5ケタ



ここから「Made In Japan」表記


2007〜2010年:T0 + 数字5ケタ
2010〜2012年:U0 + 数字5ケタ
2012〜2015年:JD12 + 数字5ケタ



こちらの「Made In Japan」は頭文字のみ大文字。
シリアルの下に記載されています。

posted by mugeek at 16:38 | Comment(0) | Fender Japan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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